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「上げ馬神事」馬が飛び越える壁を撤去して神事を続ける方針 三重・多度大社

2024年2月22日 19:40

多度大社などは、動物虐待との批判を受けている「上げ馬神事」について、馬が飛び越える壁を撤去して神事を続ける方針を示しました。

坂を駆け上がって壁を乗り越える上げ馬神事を巡っては、転倒した馬の殺処分や馬への暴行などに対して批判の声が寄せられたことを受け、改善策が検討されていました。

多度大社などは、22日、専門家の提言を受け、約2メートルの壁を撤去し、坂を緩やかにすることを決めたと明らかにしました。

専門家らは壁の構造は難易度が高く、人にも馬にも危険であり、動物福祉に配慮するためには撤去することが必要不可欠だと結論づけたということです。

また、このほかの改善策として、これまでよりも早い時期から馬の訓練を始めることや、関係者全員が参加する講習会を開くことなどを示しました。

今回の改善策を受け、6地区のうち2地区が「議論を深めたい」として今年の参加を見送る意向だということで、多度大社は「人にも馬にも安全な祭として今後も継承できるようにしていきたい」としています。

  • 中京テレビNEWS NNN
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