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愛知・大村知事に対するリコール運動の元事務局長の有罪が確定 上告期限までに検察側、弁護側ともに上告なし

2024年11月21日 19:09
愛知・大村知事に対するリコール運動の元事務局長の有罪が確定 上告期限までに検察側、弁護側ともに上告なし
愛知県の大村知事に対するリコール運動で、署名を偽造した罪に問われ、一審、二審で有罪判決を受けた元事務局長の男の刑が確定しました。

2019年に開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」では、展示内容をめぐり、会長だった大村知事の解職を求める署名運動が行われました。

しかし、“同一人物”が書いたとされる署名が大量に見つかり、集まった43万のうち、8割以上が無効と判明したのです。

この問題を受け、警察は、大村知事のリコール運動の元事務局長・田中孝博被告(63)を逮捕。

田中被告は、2020年、アルバイトを使って佐賀市内で71人分の署名を偽造した罪に問われ、一審の名古屋地裁で、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受け、弁護側が控訴。

11月、開かれた控訴審の判決で、名古屋高裁は一審の判決を支持し、控訴を退けていました。

名古屋高裁によりますと、上告期限の20日までに、検察側、弁護側ともに上告しなかったことから、21日、田中被告の懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が確定したということです。

田中被告は、上告を断念した理由について、体調の悪化のほか、「裁判所の判決事由が自分が主張していた地方自治法の解釈とは隔たりがあり、勝訴が難しいと判断したため」などとしています。
最終更新日:2024年11月21日 19:09
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