【生出演】愛知県一宮市出身・小田凱人選手が語る!快挙達成後、ヒューエット選手と交わした言葉とは?練習パートナーが明かした“お茶目ないたずら”から担当理容師が語る素顔まで…“歴史を変えた18歳”を深掘りインタビュー
中京テレビ「キャッチ!」に、愛知県一宮市出身・小田凱人選手が生出演。18歳という若さで、パリパラリンピックで金メダルと銀メダルを獲得した、小田選手に快挙の舞台裏を直撃しました。練習パートナーが明かした小田選手の“お茶目ないたずら”から行きつけのヘアサロンが語る素顔まで、“地元トーク”もたっぷり公開。
ライバルとの頂上決戦「俺らは歴史を変えた」
パリパラリンピック、車いすテニス・ダブルスで銀メダルを獲得した翌日に行われたシングルス決勝。相手は世界ランク1位、イギリスのA.ヒューエット選手でした。
実は去年4月に放送された「キャッチ!」で、ライバルにヒューエット選手を挙げていた小田選手(当時16歳)。「僕が今まで(四大大会など)最年少記録を更新してきた元々の最年少記録は、ほとんどヒューエット選手が持っていたもの。ヒューエット選手に勝って(パリパラリンピック)優勝したい思いが強い」と語っていました。
ライバルとの頂上決戦は、大逆転で金メダルを獲得。有言実行、ヒューエット選手に競り勝ち、史上最年少の金メダリストが誕生しました。
試合中、一時はヒューエット選手にマッチポイントを握られる場面もあった小田選手。当時の心境について、「試合中はほんとやばいなと思っていたんですけど、ただ一回ミスしてからは、顔つきも変わって。すごいテニスが楽しくなってきてからは、心臓のバクバクも収まりましたけど、それまではめっちゃ緊張しました」と明かしました。
シングルス決勝の前日には、ダブルスの決勝に出場。“2日連続”で試合が行われたことについて、「大変だったのでは?」と尋ねられると、「普段から2日連続で試合があるんですけれども、パリパラリンピックではメダルを左右する試合が連続でした。ダブルスを最初やってからシングルだったので、シングルスが後の方がちょっと何か掴めるかなと思っていました」と話し、ダブルス決勝でも対戦したヒューエット選手について、「先にダブルスでやれてよかったな」と話しました。
快挙達成後、ヒューエット選手と抱き合いながら、激闘を称え合うシーンも印象的だった決勝戦。ヒューエット選手が小田選手に、何か話しているような様子も映し出されていました。小田選手曰く、「最後はもう本当に歓声が凄すぎて、お互い叫んでいた」というあのシーン。ヒューエット選手と交わした会話について、「(ヒューエット選手が)『俺らは歴史を変えたよ』と(言った)。絶対負けて悔しいはずなのに、笑顔で。優しさを感じました」と、歓声に包まれていた当時の様子について語りました。
また試合中に観客席から沸き起こった「凱人コール」については、「それまではヒューエット選手に対するコールの方がでかくて。途中から“TOKITO!TOKITO!”っていう声が大きくなって、そこから、『しゃ!いける!』と(感じました)。(試合では)雰囲気で選手がもっていかれるというのがよくあるので、(会場には)すごい日本人の人もたくさんいて、すごい励みになりました」と、応援に駆けつけた日本人ファンへの感謝を述べました。
恩田千佐子アナウンサーから、「これから日本人はやっぱり試合会場に行って、もっともっと応援しないといけないですね!」となげかけられると、「そうですね、来てもらえると。こっちのプレーも結構変わってくると思います」と笑顔で答えました。
憧れの人物は本田圭佑選手
シングルス決勝の前日、自身のSNSにて、「あすはMatchじゃなくてShow 小田凱人の発表会」と発言していた小田選手。“ショー”、“発表会”といったポジティブな言葉には、どのような思いが込められていたのでしょうか。
発信に込められた思いについて、小田選手は「(テニスは)スポーツなんだけど、“観戦“じゃなくて、映画のように“鑑賞”していくもの(として見てほしい)。(試合時間が)テニスって長いし、ハラハラドキドキもありますけど、ただそうやって物語みたいな感じで見てほしいなと思ってやっています」と答えました。
以前、取材した際、「“憧れの人物”はサッカーの本田圭佑選手」と答えていた小田選手。「サッカーをやってたんで、昔からずっと好きで見てます」と本田選手への思いを話します。
本田選手から影響を受けた部分について聞かれると、「本田さんのPKで試合が決まるという時、(本田さんは)真ん中にPK打つ。(そういう部分は)やっぱり僕もスポーツやってて、ここは取らないとっていう時にエースを狙うのか、ちょっと弱いボールでいくのかとか、そういう“選択”の部分はすごい参考にしています」と、本田選手のプレースタイルを試合時に参考にしていることを明かしました。
シューズに落書き!? 練習パートナーが語るお茶目な一面
「キャッチ!」では、小田選手にゆかりのある方々にもお話を聞きました。最初に訪れたのは、小田選手が練習拠点にしているテニスクラブ『岐阜インターナショナルテニスクラブ』。
小田選手がクラブで実際に行っているロープトレーニングを再現してくれたのは、同クラブのコーチ・呉岡拓弥さん。3年前から小田選手の練習パートナーを務めています。
「凱人ならではのアグレッシブなテニスができるから、今やったロープトレーニングだったりはしっかりやってる」と話す呉岡コーチ。VTRを視聴後、「キャッチ!」スタジオでも、小田選手が説明してくれましたが、トレーニングで使用するロープの重さは約8㎏。瞬発トレーニングのため、1セット15秒~20秒として数セットを行っているそう。「車イスを漕ぐのとリンクする」と、小田選手はトレーニングの効果を教えてくれました。
筋力トレーニングや基礎練習を大切にする小田選手。そんな小田選手の姿勢について、呉岡コーチは「本当にそれはちゃんと欠かさず行われているんで。それだけテニスに対して強い意識持ってやっている」と話します。
プライベートでも仲が良く、一緒にショッピングに行くこともあるという呉岡コーチと小田選手。普段の小田選手について、「普段は本当に普通の高校生。ガヤガヤ騒いでます。テレビに出るときと、ここにいるときは全然人が違う」と、友人だからこそ知る“等身大”の素顔を明かしました。
そんな呉岡コーチから「キャッチ!」に、普段の小田選手が垣間見える“ある証言”が。その証言とは、「テニスシューズに“落書き”された」という小田選手のお茶目ないたずら。全国大会の引率で遠方に出向いた際、新品のシューズを忘れてしまった呉岡コーチ。届けてもらったシューズには、「忘れもの」と落書きがされていたといいます。
友人からの“タレコミ”に、「やっぱ忘れ物した方が悪いので…」と笑顔で答えた小田選手。続けて、「油性ペンで書いた。ラインも描いてアートも…」といたずらの詳細を話しました。
公私ともに交流の深い“友人”からのいたずらに、呉岡コーチは「犯人は1人しかいない…(小田選手は)そういうやつなんですよ」と、笑いながら「キャッチ!」スタッフに話していたそう。
理容師が明かす“髪型”に込めた想い
小田選手といえば、いつもしっかりキマッた髪型が印象的。「キャッチ!」では、小田選手が2年ほど通っている理髪店の理容師さんにも取材しました。
取材したのは、名古屋市中区にある理髪店『barber&culture goldpit』。店内には、小田選手の直筆サイン入りの本が飾られていました。
「いつもここが定位置で髪を切らせてもらってますね」と話すのは、小田選手を担当している理容師・辻本悠斗さん。辻本さん曰く、「だいたい月に3~4回くらい来る」という小田選手。「基本的に大会だったり、海外遠征前は必ず切ってますね。彼自身すごく見られる意識みたいなのがあって。いろんな人から憧れられる存在になりたいっていうのは本人も言っていた」と、小田選手の髪型に対するこだわりを教えてくれました。
お店で交わす会話について、「意外とテニスの話はしなくて、ファッションの話だったり、音楽の話だったりとか」と話す辻本さん。続けて、「試合中に見せる顔とは違うような。好青年というか。ちゃんと10代なんだなっていうのはすごく感じますね」と、普段の小田選手の印象を語りました。
ゆかりのある方々が登場した取材VTRを、終始笑顔で視聴していた小田選手。スタジオでプライベートの過ごし方について尋ねられると、「僕はテニスを普段に持ち込まないタイプ。オフはオフで一切違うことをするんで、そこ(今回の取材先)へ行った時も同じですね」と答えました。