“第2の八村塁” 期待のスーパー中学生 史上最年少でU18日本代表に招集 豪快なダンクシュートを武器にNBAを目指す! 「八村選手を目指したいし超えていきたい」

豪快なダンク、鮮やかなドリブル、そして史上最年少でU18日本代表入り。“第2の八村塁”と期待される中学生が注目を集めています。実力も体格もケタ違いの逸材、その素顔を取材しました。
攻撃力と華麗なステップが持ち味! 意外な練習法も公開
体育館の中へ入ると、いきなり豪快なダンクシュートを決める部員の姿が…! 彼こそが“第2の八村塁”の呼び声が高い、三重県津市出身の白谷柱誠(ちゅそん)ジャック選手。高校生や大学生が集まるU18日本代表に、史上最年少で招集されたスーパー中学生です。
中央アフリカ出身の父と日本人の母を持つ白谷選手は、中学生にして身長196㎝、足は33cmと、全てがビッグサイズ!
学校でもひときわ目立つ存在ですが、普段は優しく、後輩とも積極的にコミュニケーションをとるような一面もあると、チームメイトたちは話します。
そんな白谷選手の持ち味は攻撃力。得意のダンクはもちろん、囲まれてもドリブルで切り込みシュートを決めることもできる、どこからでもゴールを狙えるチームの点取り屋なのです。1月に行われた京王Jr.ウインターカップでは、大会新記録となる1試合54得点をマークし、チームの8割以上の点数を一人でたたき出しました。
白谷選手のシュート力を見せてもらうため、“ゴール真横”、“フリースローライン付近”、“スリーポイント”、“ディフェンス付きのゴール下”の4か所からノーミスでシュートを決められるか、挑戦してもらうことに。
「真横とスリーポイントは苦手なポジション」と言いながら、冷静にシュートを決めていく白谷選手。見事に4か所すべてで一発成功させました! プレッシャーに負けない強靭なメンタルも持ち合わせているようです。
さらに、白谷選手にはもう一つ武器が。それは華麗なステップのドリブルです。4人でディフェンスしてもボールに触れることすらできません。
このステップは“裸足でウォーミングアップする”という、ちょっと意外な練習法で身につけたそうです。
練習時間になるとまずは裸足になり、そのまま18種類もの基礎トレーニングをこなしていく白谷選手。足の指で地面をしっかりつかむ癖がつくことで、足裏の感覚が鋭くなり、それが細かいステップの強化につながるといいます。
うわさ通り並外れた実力の持ち主でしたが、“第2の八村塁”と言われることについて、本人はどう思っているのでしょうか…。
白谷柱誠ジャック選手(15):
「自分が尊敬している選手の一人なので、そこを目指していきたいし、超えていきたい」
スーパー中学生を支える母の愛 「プロになって恩返ししたい」
5人兄弟の末っ子として生まれた白谷選手は、小学3年生のときに兄の友達の影響でバスケを習い始めました。そのわずか3年後、小学6年生で全国大会に出場を果たします。
そんな白谷選手の支えとなっているのが、母・桂子さんです。小学2年生の時に両親が離婚して以来、女手ひとつで育ててくれました。
自宅にお邪魔すると、晩御飯に出てきたのは大好物のから揚げと五分づきのご飯。お母さんの愛情あふれる食事のおかげもあり、バスケを始めてからの4年間で身長は約30cmアップ。シューズは60回近く買い替えたそうです。
白谷柱誠ジャック選手(15):
「いつかは恩返しがしたい。NBAだったりプロの舞台に立って、大金を稼ぐことが自分には必要かなと思います」
母・桂子さん(59):
「そんなたいそうなものじゃなくていいから、老後を支えてくれればそれでいいよ」
お母さんへの恩返しのためにも、アメリカのプロリーグNBAを目指す白谷選手。3月で中学校を卒業した後は、県外の強豪校への進学が決まっているということです。高校生になった白谷選手がどんな活躍を見せてくれるのか、目が離せません!