「換金をさせない」グレーチングの盗難防止へひと工夫 福井らしい発想
福井県内では金属製の側溝のふたグレーチングの盗難が相次いでいて、県はひと工夫することで盗難防止につなげようとしています。
側溝のふたにペイントされているのは恐竜の足跡です。
■音 県土木部道路保全課 永田 暁史 主任
「マーキングすると、盗難して持って行っても換金が難しいのと、場所が特定される恐れがあるので盗りにくいと思う」
今年県内では、林道など人目につきにくい道路を中心に、金属製の側溝のふた・グレーチングの盗難が相次ぎました。
県警によりますと、円安などによる金属価格の高騰が背景にあるということで、今年10月末時点で22件 260枚の盗難被害が確認されていて、去年の11倍にまで急増しています。
そこで県は盗難対策として、今年に入って22枚の被害が確認されているあわら市で、県道と市道沿いのグレーチング13枚に白のスプレーで恐竜の足跡をペイントしました。
この取り組みが効果を上げた事例があります。
栃木県真岡市では、今年7月以降およそ100枚のグレーチングに特産品のイチゴのペイントを施したところ、盗難被害が半分に減ったということです。