特急が止まらない鯖江駅 「日常使いの市民が利用しやすいように」市長が整備方針を転換
北陸新幹線開業に伴う特急の廃止で利用客の減少が止まらないハピライン鯖江駅について、鯖江市の佐々木市長は19日、「日常利用しやすい駅に整備していく」と新たな方向性を示しました。
鯖江市 佐々木勝久市長
「鯖江駅の乗降者数はやはり減っている 駅周辺を歩く人が少なくなったという声も聞く」
佐々木市長は定例記者会見でこのように述べ、特急廃止に伴う鯖江駅周辺の現状に危機感を示しました。
駅をめぐっては去年、東口に新たなロータリーや施設を設ける再整備の計画が持ち上がりましたが、大幅なコストアップが避けられないとわかり、最初から練り直しを迫られています。
佐々木市長は、駅の役割が「観光から日常利用にシフトしつつある」として、整備の新たな方向性を示しました。
佐々木勝久市長
「ハピラインは日常使いの線路になってきているので、日常使いの人がどうやったらもっと使いやすくなるのかが鯖江駅としては重要だと思う」
市は再整備に向けた調査を進めていて、2026年度中には新たな整備計画の策定に取りかかるとしています。
なお鯖江駅の観光案内所は9月末に閉鎖され、県外客は観光情報入手が難しくなります。