美浜町菅浜地区で児童が和紙の原料 雁皮の植栽地を見学 地域の文化に触れる
かつて盛んに栽培された雁皮について児童が学ぶ(5日美浜町菅浜)
美浜町の菅浜地区で5日、子どもたちが、かつて盛んに採取されていた、和紙の原料・雁皮の植栽地を見学して地域の文化を学びました。
美浜東小学校の6年生は雁皮の植栽地を訪れ、生産者から栽培の方法について説明を受けました。
雁皮はジンチョウゲ科の低木で、コウゾやミツマタとともに和紙の原料として用いられていて、子どもたちは手に取ってその手触りなどを確かめていました。
菅浜地区では、70年ほど前まで盛んに採取されていましたが、栽培の難しさから一時途絶え、地元の生産者が貴重な文化を後世に残そうと2017年に復活させました。
児童
「手で触った感触は少しぬるぬるしていて、草の匂いがした」
「日本で一番きれいな和紙の原料が菅浜にあるということで、すごく誇りに思うし、これからも大切にしていきたいなと思う」
10以上の工程を経てすいた雁皮紙は耐久性に優れ、光沢のある美しさが特徴で、扱い方次第では1000年持つともいわれます。
来年3月には菅浜雁皮ですいた卒業証書が子どもたちに贈られます。