新幹線で県内観光地に 春の嵐にも負けずにぎわう 伝統工芸に親しむ外国人の姿も
北陸新幹線の開業後初の祝日となった20日。県内はあいにく春の嵐となりましたが、沿線の観光地には、新幹線で訪れた人の姿が見られました。(3月20日)
■リポート・川島秀成キャスター
「時刻は(午前)9時22分を過ぎました。東京からのかがやきの1番列車が到着しました。開業して最初の祝日。どのくらいの人が降りるでしょうか」
越前たけふ駅では、東京都内に住む高校生が1番列車に乗って祖父母の家に遊びに来ていました。
■高校生(東京在住)
「(自分以外に)1人だけだった、乗ってるの。福井で結構降りたかな。乗り換えもないから楽だなって。ゆっくり過ごしたい」
一方、わが街を走る新幹線に乗ってみたいという家族の姿も見られました。
■越前市在住
「福井までこの子らを新幹線に乗せてあげようかと思って。初めて乗るよね?」
高校を卒業した2人は、開業したばかりの新幹線に乗って卒業旅行です。
■高校を卒業したばかりの2人組
「(行き先は)東京ディズニーランド。開業してから行けるってことで、ちょうどよかった」
駅には外国人の姿も。
■東京へ向かうスイス人
「ナイフビレッジでナイフを作りました。とてもいい経験でした」
あられが降る中、越前たけふ駅から近い越前打刃物の産地「タケフナイフビレッジ」には多くの外国人が。
■ノルウェーからの観光客
「金沢に行って、新幹線で武生に来ました。観光案内所でクーポンを購入してタクシーで来ました。とても安かった」
■タケフナイフビレッジ 東まどかさん
「体験教室の予約が関東方面から入ったりとか、新幹線の効果なのかなと実感することが少しずつある」
一方、福井駅のコンコースにも大勢の人が。開業に合わせて特別展を開催している一乗谷朝倉氏遺跡博物館は、新幹線で東京や神奈川、長野などから来た観光客でにぎわいました。
■神奈川県からの観光客
「北陸が近くなったので、見て回ろうと思って。行く所いっぱいあるので、また 来たいですね。近いから」
同博物館によりますと、開業翌日の日曜日は来館者が通常の週末に比べて2割から3割増えたということです。
あわら温泉にある「芦湯」では、多くの人が温まっていました。
■茨城県からの観光客
「さっき東尋坊行って、風が強い状態だったから、ここで温まっているところです。新幹線開通ということで、妻が福井県来るの初めてということもあって来た。(楽しみは)やっぱりお酒とお料理ですかね。あしたは永平寺の方に行こうかと思います」
開業から5日目。あいにくの春の嵐となったものの、新幹線効果は各地に広がっているようです。