“最初の1分間をどう乗り切るか” 地震対応の防災教室に福井市民詰め掛ける
能登半島地震から3週間が経つ中、福井市民に地震発生時の対応などを知ってもらう防災教室がこのほど福井市内で開かれ、参加者が発災当初の揺れが続くおよそ1分間でいかに身を守るかなどの心構えを学びました。(1月22日)
福井市の宝永公民館で今月19日開かれた防災教室には、地区の高齢者を中心に市民18人が参加しました。
講師を務めた福井市の防災担当職員はまず、発災当初の揺れが続く1分間で身の安全を守り火を消すなど、いかに乗り切るかが重要だと強調しました。また避難生活では、特に高齢者では入れ歯や老眼鏡は生活の維持に欠かせないため、いつでもすぐに持って出られるよう夜間は手の届くところに置くことなど、重要なポイントを説明しました。
能登半島地震では石川県珠洲市で建物の半数が全壊するなど住宅にも大きな被害が出る中、福井市では住宅の耐震検査や補強工事の補助金が受けられる制度なども設けていて、市民にこうした制度の活用で災害に強い住まいづくりを呼び掛けました。
宝永公民館によりますと、今回の講座は能登半島の地震発生後に参加者を募集したため定員を超える応募があったということで、参加した市民は熱心に聞き入っていました。公民館では今後も定期的に防災講座を開催して住民の防災意識を高める方針です。