ホンダと日産が経営統合に向けて協議へ 苅田町の日産自動車九州「報道以外の情報は入っていない」 福岡
世界的に生き残り競争が激化する自動車業界で、新たな動きです。大手自動車メーカーのホンダと日産自動車が、経営統合に向けた協議に入ることが18日、関係者への取材で分かりました。
福岡県苅田町にある日産の工場、日産自動車九州では、車が行き交うなど普段通りの景色が見られました。
日産をめぐっては、業績が悪化する中、経営改革が必須となっています。そうした中、NNNの取材で、ホンダと日産が経営統合に向けた協議に入ることが分かりました。協議は23日にも始まるとみられます。統合すれば、販売台数で700万台を超え、世界3位に躍り出ることになります。
日産は18日午前、「両社の強みを持ち合い、将来的な協業について検討を行っている」とコメントを出しました。
ホンダの三部社長も次のように話しました。
■ホンダ・三部敏宏 社長
「日産さんだけじゃなく、三菱さんとも協業を含めて話をしていて、あらゆる可能性について話をしています。」
ホンダと日産はことし3月から、EV=電気自動車の開発などでの協業の検討を始めていて、8月には三菱自動車も加わることを発表していました。
経営統合に向けた協議の背景には、世界市場で淘汰(とうた)されないよう、競争力を高めたいという決断があるものと見られています。
日産自動車九州の広報担当者は、ホンダとの統合について「報道以外の情報は入っておらず、事実も分からない。会社としてコメントすることはできない」と話しています。