「駆け込み給油」の人が行列 補助金縮小でレギュラー5円値上がり 1月も値上がりの見込み 福岡
原油価格高騰を受け、緊急避難的な措置として始まった政府の補助金が19日、縮小されました。福岡県内のガソリンスタンドでも、レギュラーガソリンが1リットルあたり5円程度値上がりしています。
18日の福岡県那珂川市のガソリンスタンドです。
■鬼丸ゆりか記者
「こちらのガソリンスタンドには多くの人が給油をしに来ていて、列ができています。」
翌日の値上がりを前に「駆け込み給油」に訪れる人の姿がありました。
■訪れた人
「あしたからガソリンが上がると聞いて。きのうも満タンにしたけれど、数リットルしか入らないが、ちょっとでも安く入れたいと思って。」
「値上げでしょ。毎日、家計簿を見ながら困るなと。」
値上げされたのはガソリンや軽油、灯油などです。政府は、原油価格高騰がコロナ禍からの経済回復の重荷にならないよう、2022年1月から補助金を支給し、レギュラーガソリンの販売価格を1リットルあたり175円程度に抑えていました。
しかし、これまでに7兆円以上の税金が投入され、さらなる財源を確保できないなどの理由から、補助金が縮小されました。その結果、19日から1リットルあたりおよそ5円、負担が増えることになりました。
こちらのスタンドのレギュラーガソリンは、18日は173円でしたが、19日に改めて訪ねると177円になっていて、4円値上がりしていました。
■アイビー石油 セルフステーション那珂川・馬場祐成 さん
「上げる側としても上げづらい面はありますので、お客さんにもお伝えしなくてはいけないが、お伝えしにくい状況です。」
補助金の縮小は今後も段階的に行われ、1月にはさらに5円ほど値上がりすることが見込まれています。
■馬場さん
「ガソリンに限らず、他も物価高になってきているので、これは止められないのかなと。お客さんにも慣れていってもらうしかないのかなと思う。」
年末年始で外出する機会が増える中、ガソリンの値上がりは大きな打撃となりそうです。