【試乗会】新しい観光列車「かんぱち・いちろく」車窓を眺めて二段重の弁当を楽しむ 福岡
こちらは、JR九州の新しい観光列車で博多と大分県の別府を結ぶ「かんぱち・いちろく」です。24日、試乗会が開かれました。車窓の景色だけでなく車内の調度品やグルメを通じて沿線の魅力を五感で楽しめる工夫が施されています。
■占部晃太朗記者
「今、新たな観光列車かんぱち・いちろく号が博多駅へと入っていきます。」
24日、博多駅のホームに登場したJR九州の新しい観光列車「かんぱち・いちろく」は、ツヤのある漆黒の車体が特徴です。
■宮崎県から来た鉄道ファン
「感激しました。ずっと待ちに待ったという感じだったので。」
博多駅と大分県の別府駅との間を、JR久大線を経由し5時間近くかけて走ります。
■占部記者
「では、行ってきます。」
3両編成で、1号車には大分県産のスギが使われ、赤を基調としたソファは火山や温泉をイメージしています。
■占部記者
「すごく心地のいい座り心地ですね。かなり幅が広い。前も(余裕が)あります。」
博多発が「特急かんぱち」、別府発が「特急いちろく」です
「かんぱち・いちろく」という名前は、JR久大線の開通に深く関わった麻生観八と衛藤一六が由来です。
■占部記者
「すごいですね。こちらが日田杉を使用した二段重です。品数も多くて、どれから食べたらいいのか悩むが、大分県の豊後牛から。すごく上品な味わいです。肉の甘みをしっかりと感じます。」
この二段重の豪華な食事は、乗車料金に含まれています。車内で提供される料理は、豊後牛の白ワイン煮など、地元産の食材にこだわっています。
「かんぱち・いちろく」のテーマは「ゆふ高原線の風土をあじわう列車」です。「ゆふ高原線」は久大線の愛称です。
■占部記者
「この温かい空間、穏やかな景色を見ながら、これぞまさに特別な時間という感じです。」
車内のデザインから提供されるグルメまで、細部にこだわった観光列車「かんぱち・いちろく」は、26日から運行開始で、九州での新たな旅を演出します。