【花粉】「先週から症状が」ことしは多い予想 マスクとメガネでどのくらいカットできる? 福岡
花粉の季節が近づいてきました。東京ではすでに8日から観測史上最も早く、スギ花粉の飛散が始まっています。福岡の飛散開始は例年並みですが、飛散量は「多い」とされていて、すでに対策を始めている人もいます。
福岡市中央区にある耳鼻咽喉科のクリニックでは22日、受診した患者の中に、すでに花粉症の症状を訴える人がいました。
■受診した人
「先日から花粉症の症状が出てきたので受診しました。くしゃみと目のかゆみが多いです。外に出て歩くと目が腫れたりするので、かなり対策が必要です。」
例年より早く症状が出たと話す人もいました。
■受診した人
「2月になってから薬をもらおうと思っていたのですが、先週から症状が出始めたので、ことしは早いなと。鼻づまりがひどくて息ができなくなります。症状が始まる時期が早いから怖いなと思っています。」
日本気象協会の最新の予想によりますと、今シーズンのスギ花粉の飛び始めは福岡・佐賀ともに2月上旬となる予想で、ほぼ例年並みの見込みです。
飛散のピークは福岡・佐賀ともに、スギ花粉が2月下旬~3月初めごろ、ヒノキ花粉が3月中旬ごろ~末ごろと予想されています。
飛散量の予想は、福岡では例年の1.5倍から2倍未満の「多い」、佐賀では例年の2倍を超える「非常に多い」となっています。
この予想を受けて、クリニックの瀬川院長は早めの対策を促しています。
■みみ・はな・のど せがわクリニック・瀬川祐一 院長
「花粉が多い場合は、症状が出始めて治療してもなかなかうまくいかないことが多いので、できるだけ早めに治療を開始することが大切です。基本的には、まず花粉に触れないことが大事です。外出するときにはマスク・花粉症用のメガネを。」
環境省などは、マスクをつけた場合、鼻に入る花粉の量を7割から8割程度カットでき、メガネを使うと目に付着する花粉の量を4割から6割程度カットできるとしています。
■阿部まみアナウンサー
「花粉対策グッズを集めた特設コーナーが設置されています。」
福岡市博多区の雑貨店は、対策商品の売り場を例年より1週間ほど早く設けました。髪や肌に吹きかけることで花粉の付着を防ぐというスプレーや、マスクの表面に貼ってアロマオイルの香りを楽しめるステッカー、花粉の侵入を防ぐ専用のメガネなど、定番から新商品まで30種類が並んでいます。
この時期、メガネとマスクを同時につけるという人におすすめなのは、メガネが曇りにくい構造のマスクです。
■阿部アナウンサー
「マスクは空洞があって話しやすいですし、話していてもメガネが曇りにくいです。快適です。」
福岡市・天神の家電量販店では、空気清浄機の売り上げが伸びています。例年は3月ごろに動く商品ですが、ことしは前倒しで買う人が多いといいます。
■ベスト電器 福岡本店・中山健二さん
「早めから準備して花粉症にならないようにというお客さまが多いです。去年に比べると空気清浄機の売り上げが2倍から3倍になっています。」
例年より多いと予想されていることしの花粉。本格的に飛散が始まる前に、早めの対策を講じることが重要です。