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『飛梅』開花とともに受験シーズンへ お守り・合格グッズ・学校伝統の行事も 福岡

2024年1月12日 18:01
『飛梅』開花とともに受験シーズンへ お守り・合格グッズ・学校伝統の行事も 福岡
『飛梅』開花とともに受験シーズンへ

本格的な受験シーズン入りです。13日から「大学入学共通テスト」が始まります。新型コロナ5類移行でここ数年との変化がみられる一方、受験生を支える変わらないものもあります。

■吉原美樹記者
「こちらの会場では、緊張感が漂う中、あすに向けて着々と準備が進められています。」

「大学入学共通テスト」の会場の1つとなる福岡市東区の福岡工業大学では、12日、机に受験番号のシールを貼るなどの準備が進められました。

新型コロナが5類に引き下げられて初めてとなる共通テストです。

去年まで試験会場では食事の時以外マスクの着用が求められていました。ことしは受験生個人の判断に委ねられます。一方で換気や消毒液の設置など、感染対策は引き続き行われます。

■福岡工業大学 入試広報課・坂元正人 課長補佐
「受験生にとって大事な2日間になるので、受験生が実力をしっかり発揮していただけるように、受験生が安心して受験できるように、という思いで進めている。」

福岡県内では、2万1000人余りが13・14日の大学入学共通テストに臨みます。

受験シーズンまっただなか、学問の神様、菅原道真がまつられている太宰府天満宮の様子です。

■元木寛人フィールドキャスター
「境内にはきょうも大勢の参拝客が訪れています。」

合格祈願に訪れる受験生の姿もありました。

■熊本市から 今月23日に受験・宮本王道さん(14)
「(Q今どんな心境?)とても緊張しています。こういう(お守り)を買いました。受験合格できるように。」

■行橋市から 来月6日に受験 村中永遠さん(15)
「推薦で受験するので、面接がうまくいくように、スラスラしゃべれるように願いました。」
■永遠さんの母
「とにかく『合格しますように』。」
■永遠さん
「これ(お守り)を買いました。受験会場まで一緒に持っていきます。」

そんな受験生を後押しするかのように花開いたのが、ご神木の『飛梅』です。

■元木キャスター
「あそこに何輪か白い花が咲いているのがわかります。」

去年より11日早い開花となりました。

■太宰府天満宮 権禰宜・高山博子さん
「受験生を後押しするように『願いは咲く』ということで、受験生や家族に希望の印になると思うし、受験生だけでなく、多くの人に希望を持ってもらえたら。」

参道の店では“縁起のいい”合格グッズも例年通りの人気です。

1シーズンで1000本以上売れるという「学業成就」と記された鉛筆は、合格にひっかけて“五角”形です。

タコのぬいぐるみもあります。タコは英語で「オクトパス」です。“置くとパス”、つまり合格するとして人気のグッズです。紫のえぼしは太宰府限定だそうです。

そして学校伝統の受験生を支える取り組みもあります。

北九州市菅生中学校の調理室に集まっていたのはPTAの役員たちです。

■保護者
「“合格うどん”です。」

作っているのは、受験生の合格を祈願して作るうどんでした。

トッピングの丸天は、ただの丸天ではありません。

■校長
「合格しますように。」

校長が焼き印でつけているのは『合格』の2文字です。

さらに3年生の保護者たちも期待を込めて『合格』の文字を入れていきます。

■3年生の保護者
「これで合格するよ、食べた子は。」

■3年生の保護者
「こういう時に反抗期が出るので、それを波風立てずに合格できるように。」

30年ほど前に当時のPTA役員が発案し、コロナ禍でも変わらず続けてきたという恒例の合格うどん作りといいます。

3時間かけ完成し、受験生や教員約140人に振る舞われました。

■受験生・増田紗良さん(14)
「すごくおいしくて、保護者の皆さんに感謝したい気持ち。」

■受験生・本田樹己さん(15)
「周りの方々も応援してくれているので、クラスみんなで受かるようにこれからも頑張る。」

桜咲く春を目指して、がんばれ、受験生!

大学・高校の主な入試スケジュールです。

国立大学は、13・14日が共通テストです。大学ごとの2次試験は、前期日程が2月25日から行われ、合格発表は3月6日から10日の間、後期日程は3月12日以降に行われ、合格発表は3月20日から24日の間です。

また、福岡の県立高校は3月5日に入試、15日午前9時に合格発表です。

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