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上靴に「ころす」・給食に鉛筆の芯・いすに画びょう「対応の遅れでいじめが連続発生」福岡市の小学校

2024年1月12日 17:21
上靴に「ころす」・給食に鉛筆の芯・いすに画びょう「対応の遅れでいじめが連続発生」福岡市の小学校
第三者委員会「初期対応の遅れがいじめの連続発生を許した」

また、いじめです。福岡市立の小学校でおととし、女子児童が上靴に「脅迫文」を入れられたり、教科書を隠されたりしました。調査を行った第三者委員会は「重大事態」と判断し、学校の初期対応の遅れがいじめの連続発生を許したと指摘しました。

福岡市教育委員会によりますと、おととし5月、福岡市立の小学校で、当時4年生の女子児童の教科書が男子トイレから見つかりました。同じ日に、この児童の給食から鉛筆の芯が見つかり、いすに画びょうが置かれました。

翌日には上靴の中に「きょうこそころす」と書かれたノートの切れ端が入れられていました。

紙を見た児童は涙を流し、しばらく教室に戻ることができなかったということです。

市教委が設置した第三者委員会は女子児童が受けた行為6件をいじめと認定し、「短期間に連続して発生し被害児童にとって大きな精神的圧迫」だとして、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に該当するとしています。

いずれの事案も加害者は特定されていません。

第三者委は学校の対応について「教科書が男子トイレで見つかった時点で、それがいじめ行為だと周知できていれば、その後のいじめを止められた」と指摘し、学校側にいじめの早期発見・早期対応の重要性を再確認するよう提言しました。