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大雪の恐れ いま備えることは 雪・凍結・寒さに慣れていない私たちが注意すること 福岡

2023年12月20日 18:04
大雪の恐れ いま備えることは 雪・凍結・寒さに慣れていない私たちが注意すること 福岡
九州北部に大雪の恐れ いま備えることは

九州北部では今シーズン最も強い寒気が流れ込む影響で、21日未明から22日にかけて大雪となる恐れがあります。平地でも雪が積もる恐れがあり、路面の凍結など生活への影響が懸念されます。

福岡県添田町の英彦山では、山頂付近の木々が雪化粧に包まれ、つららもできていました。

北九州市八幡東区では20日朝、灯油の移動販売業者には多くの注文が入っていました。

■宅配灯油の案山子屋・山田遼太郎さん
「いま通ります。もうちょっとしたら。お昼前後になると思います。」
「12月(初め)は暖かい日が続いたので売れ行きが悪かったんですけど、この3日間は雪が降ってからすごく売れるようになってきました。」

売り上げは前の週の1.5倍に増えているということです。

■購入した人
「灯油だけやから。ぬくぬくするのは。」
「また“明日から寒くなる”ということでちょっと準備で。」

20日朝の福岡県内の気温は、各地で平年を2℃前後上回りました。

ただ、夕方以降は気温が下がり、21日未明から22日にかけて、大雪となる恐れがあります。雪が降り続いた場合、平地でも雪が積もる恐れも出てきています。

■元木寛人フィールドキャスター
「各地の地酒、こちらには青森県のリンゴ。おいしそうですね。」

福岡市・天神の新天町商店街にある、青森・岩手・秋田三県合同のアンテナショップには、福岡に来て2年半という秋田県職員の北村萌華さんがいます。

■元木キャスター
「秋田は雪はどれくらいですか?」
■秋田県職員・北村萌華さん
「しんしんと積もっていまして、30センチくらい積もっているようですね。」

雪国出身の北村さんに、雪が積もった道を歩く際の注意点を聞きました。

■北村さん
「まずは大股で歩かないことです。普通通りに歩いてしまうと、かかとから着地してしまって、凍った面では“ズッ”と滑ってしまうので。ペンギンさんのように手でバランスを取りながら、小さく歩くこと。ペンギンさんの歩き方でやってほしい。」

また、横断歩道でも注意が必要だと話します。

■北村さん
「人がたくさん通るので圧雪されてすべりやすくなってしまいます。特に“白い部分が滑りやす い”という危機感を持って歩いていただけるといいかなと思います。」

そのほか、商業施設の入り口に敷かれているタイルや、バスの乗降場なども滑りやすくなっているということです。

■北村さん
「歩きスマホが散見されますが、雪道だと特に視野が狭くなって危ないので、手は自由にしてまっすぐ下を見て歩いて欲しいなと思います。」

おととし、県内各地を襲った大雪では、複数の車が路面が凍結などの影響で立往生する事態もおきました。

国土交通省は、不要不急の外出を控えるよう呼びかけるとともに、状況に応じて高速道路や国道の通行止めを行うとしています。

やむを得ず車に乗る必要がある場合、どのような対応が求められるのでしょうか。

■JAF福岡支部セーフティアドバイザー・広瀬 翔さん
「いつも以上に慎重な運転、車間距離を取って急な動きをしない。万が一のためにJAFなどロードサービスの連絡先の確認を。」

“いつも走っている道ではない”という意識を持つことが重要だということです。

また、雪への備えとして用意しておくべき道具があるといいます。

■広瀬さん
「フロントガラスが凍って前が見えづらいとかあると思うんですけど、その氷をとかすようなスプレー。」

■元木キャスター
「手前にあるのは軍手と?」

■JAF福岡支部セーフティアドバイザー・広瀬 翔さん
「ゴム手袋。軍手の上から装着することで水が入ることも防げるし、便利でオススメ。」

そのほかタイヤチェーンや懐中電灯など、用意しておくことで自身で対応できなくてもロードサービスなどの対応がスムーズになるということです。

今シーズン最強寒波の影響を受ける前に少しでも早めの備えが重要です。

では、予想される雪の量です。

20日午後6時からの21日午後6時までの24時間に、多いところで、平地で5センチ、山地で10センチから15センチの予想です。

さらに、21日午後6時から22日午後6時までは、平地で5センチから10センチ、山地で10センチから20センチとなっています。

特にあす夜からあさっての朝にかけては雪の降り方に、より警戒が必要です。

続いて、大雪への備えです。

まずは車です。やむをえず、利用する場合、チェーンや冬用タイヤの準備をお願いします。

次に水道管の凍結対策です。20日のうちに、保温材や布などを巻いて保温し、ビニールテープで防水してください。

もし凍結してしまった場合、急に熱湯をかけてしまうと破裂の恐れがあるので、ぬるま湯をかけましょう。

続いて入浴時です。寒暖差で、心筋梗塞などを引き起こす恐れがあるヒートショックのリスクが高まります。防ぐために入浴前に浴室や脱衣所を暖めておいて、急激な温度変化をなくしましょう。浴槽には41℃以下で10分を目安に浸かりましょう。

そして、凍結した路面を歩く時は小さな歩幅を意識してください。

また交通機関に影響が出る恐れもありますのでご注意ください。