×

「戻って、戻って」子ゾウの柵の外への“脱走”は3回目だった 来園者が撮影して園に知らせる ワイヤーをすり抜けたか 福岡市動物園

2024年8月28日 18:46
「戻って、戻って」子ゾウの柵の外への“脱走”は3回目だった 来園者が撮影して園に知らせる ワイヤーをすり抜けたか 福岡市動物園
子ゾウが一時 “脱走”

福岡市動物園は、7月にミャンマーから受け入れたアジアゾウ4頭のうち、3歳の子どものゾウが一時、柵から抜け出していたと発表しました。ワイヤーの間をすり抜けたとみられています。

悠々と、長い鼻で草をつかむ1頭の子ゾウ。一見、かわいらしい映像ですが、よくみると近くに柵があり、その中には別のゾウの姿があります。

実はこの場所、「柵の外」です。

■鬼丸ゆりか記者
「こちらは来園者用の通路で、このすぐ近くにゾウがいました。」

当時の映像では、ゾウの近くを人が通る姿も見られました。

■撮影した人
「危ない、危ない、危ない。かわいいけど危ない、戻って、戻って。」

福岡市動物園によりますと、8月23日午後1時ごろ、3歳のメスのゾウが運動場の柵から数分間、抜け出したということです。

抜け出したゾウは体高が170センチ、体重およそ1トンで、柵の支柱に取り付けられている3本のワイヤーのうち、下2本の幅66センチの隙間からすり抜けたとみられています。

当時、飼育員はゾウ舎の中にいて気づいておらず、来園者からの連絡で発覚しました。

ゾウは自力で運動場に戻り、ケガ人はいませんでした。

このゾウは元気でおてんば、好奇心旺盛な性格で、8月18日と20日にも抜け出していたということです。

福岡市動物園は暫定的にワイヤーの隙間をチェーンでふさぎ、今後は「専門家の意見を踏まえながら施設整備を適切に行う」としています。