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【カメリポ】かつての少年たちが夢中「ミニ四駆レース」商店街に響くモーター音 250メートルを駆け抜ける 福岡

2024年10月6日 8:17
【カメリポ】かつての少年たちが夢中「ミニ四駆レース」商店街に響くモーター音 250メートルを駆け抜ける 福岡
ミニ四駆を持ち寄り…商店街に「秘密基地」

目にも止まらぬ速さで走るのは、「ミニ四駆」と呼ばれるモーター付き小型自動車模型です。平成の時代に多くの少年が夢中になりました。時代が令和に変わった今、あのころの好奇心を再び胸に宿した大人たちが福岡県飯塚市の商店街に集まっています。FBSのカメラマンが見つめました。

■訪れた人
「パラダイスです。」
「僕の癒しの場所です。」

福岡県飯塚市の飯塚本町商店街。その一角に、かつての少年たちが集う場所があります。去年4月にオープンした「アーケードベース」。ミニ四駆を組み立てたり改造したりするスペースに加え、5つのレーンを持つ本格的なサーキットを備えています。

■アーケードベース店長・池上健士郎さん
「うちの最大の魅力は250メートルの長い距離を走らせられる。世代を超えて来られる方が多い。」

ミニ四駆は1982年に大手模型メーカーが発売した、モーター付きの小型自動車模型です。自分で改造したり部品を取り替えたりして速度を上げる楽しみが、平成の少年たちをとりこにしました。

ブームから数十年の時を経てオープンしたこの場所には、商店街を活性化したいという願いが込められています。

■池上さん
「ミニ四駆を通して、この商店街の活気が少し落ち込んでいるので、起爆剤として商店街を盛り上げていけたらいいな。」

■訪れた人
「子どもの頃に楽しめたものが、また大人になって楽しめるのが一番。」
「球技並みにスピード勝負もありますし、交流もありますし、コミュニケーションとりつつ、みんなでワイワイ楽しんでいます。」

オープン以来、北九州市から足しげく通っているという会社員の男性は、レーサーネーム「ほり」さんです。現在は40代で、小学生の頃、ミニ四駆に夢中になっていました。コロナ禍の、いわゆる「巣ごもり」を機に再びミニ四駆を走らせるようになったといいます。

■ほりさん
「この年齢で新しいつながりができるのが一番。」

レース当日…全国から70人が参戦

9月15日、「アーケードベース」で全国からおよそ70人が参加するレースが開催されました。レース前、参加者は入念に愛車の調整をしていますが、ほりさんは…寝坊して遅刻です。レース開始の直前に到着しました。

■ほりさん
「きょうは…勝ちます!!」

とはいえ、調整が満足にできないままスタート位置につきました。

■レース
「スタート!」

予選のレースは3回。順位が高ければ決勝のレースに進めます。

■レース
「ほりさん、コースアウト!」

■ほりさん
「ブレーキを強くして、ちゃんと止めて完走できるように。」

コースの特性や当日の湿度にあわせて、愛車を細かく調整していきます。そして、予選最後のレース。

■ほりさん
「いけいけ!やったー!」

見事に完走し、予選通過です。決勝トーナメントでは敗れましたが、気の合う仲間たちとの時間に笑顔がはじけます。

■ほりさん
「また一人、また一人と増えていって、みんなでワイワイできたらいいなと思います。」

平成の時代に子どもたちをワクワクさせたミニ四駆。令和のいま、商店街に再び響くモーター音に大人たちはきょうも目を輝かせています。

※FBS福岡放送めんたいワイド2024年10月4日午後5時すぎ放送

最終更新日:2024年10月8日 14:35