【注意】電動キックスケーターの「飲酒運転」で逮捕相次ぐ「知らなかった」歩道の走行は?ヘルメットは? 正しい乗り方知って 福岡
電動キックスケーターは2023年から、16歳以上であれば運転免許がなくても乗れるようになりました。便利で身近になった反面、相次いでいるのが飲酒運転です。正しい乗り方について聞きました。
福岡市内の中心部で最近、よく見かけるのが電動キックスケーターのレンタルスポットです。
■中村安里アナウンサー
「こちらにも電動キックスケーターのポートがあります。」
電動キックスケーターは、2023年7月の道路交通法の改正により、一定の基準を満たしたものは「特定小型原動機付自転車」に分類され、16歳以上であれば運転免許がなくても乗れるようになりました。便利で手軽な乗り物として利用者が増え、レンタルポートは福岡だけでも300か所以上に設置されています。
■利用者
「便利ですね。結構な頻度で利用します。月に1回とか。」
ただ、電動キックスケーターをめぐっては、“ある問題”が相次いでいます。飲酒運転です。
警察によりますと、福岡県内での電動キックスケーターによる酒気帯び運転の検挙件数は、ことし4月から9月までで34件となっています。今週は、福岡市内で男3人が逮捕されました。警察の調べに対し「飲酒状態で乗ってはいけないことを知らなかった」と話す人もいたといいます。
正しい乗り方を知っているかどうか、街の人に話を聞きました。
■街の人
「分からないです。(免許は)いるんじゃないですか。」
「ヘルメット着用とか、歩道を走らないとか。」
福岡市内の販売店で、電動キックスケーターに試乗させてもらいました。
■中村アナウンサー
「思ったより速かったです。ボタン一つで加速されるのですごく楽ですが、結構速くて驚きました。」
ヘルメットは努力義務で、車道を走る際の最高速度は時速20キロに制限されています。簡単な操作でスピードが出るため、ルールを守って運転しないと重大な事故につながりかねないといいます。
店の人に改めてルールを聞きました。
■中村アナウンサー
「走る際は車道を走行しないといけない?」
■バイクショップ ライズ・牛尾竜二マネージャー
「はい、そうですね。原則、車道を左側通行で走行してもらうかたちで、最高速度表示灯が緑の点滅状態であれば6キロモードとなるので、その場合は(一部の)歩道を通行していいことになっています。」
もちろん、運転中のスマートフォン操作や2人乗りは禁止されています。
■牛尾マネージャー
「交通ルールを守って乗っていただければ非常に便利なものなので、交通ルールを守って、楽しく乗っていただければと思います。」
改めて、電動キックスケーターのルールです。16歳以上が利用でき、運転免許は要りません。ヘルメットは努力義務です。走行できるのは原則車道で、左側通行です。車道の左端に寄って走行してください。もちろん、飲酒運転は禁止です。