【さあ、投票へ。】「バスの車内で期日前投票を」夕方の駅前で開設すると 前回の投票率は過去最低 福岡県知事選
FBSでは「さあ、投票へ。」をキャッチフレーズに、23日投開票の福岡県知事選挙についてお伝えしています。前回の県知事選挙の投票率は3割を割り込み、過去最低となりました。自治体は投票率アップを目指し模索しています。
福岡市博多区の商業施設の前では17日、選挙管理委員会がポケットティッシュを配り、投票を呼びかけました。
前回の県知事選挙の投票率は、29.61パーセントで過去最低となりました。いかに投票につなげるかが大きな課題となっています。
3月12日、福岡県宗像市では、市民の玄関口となっているJR東郷駅に期日前投票の出張投票所が設けられました。投票所として利用したのはバスです。
■樋口淳哉記者
「投票用紙を受け取って乗り込むと、すぐに記載所があります。その真後ろには投票箱が設置してあり、非常にコンパクトな投票所になっています。」
20分ほどで開設できるほか、バスの座席を立会人のイスとして利用できるなど投票所にぴったりだとして、前回の衆議院選挙から市の所有するバスを活用しています。
■宗像市 総務課・寺田健 係長
「投票の機会を、市としてはできる限り拡充していきたいと考えていて、通学と通勤の帰ってくる時間帯にやることで、まずは選挙を身近に感じてもらいたいと思っています。」
ターゲット層は普段、駅を利用する人たちです。帰宅するついでに気軽に投票をしてもらおうと、この日限定で、午後5時半から2時間だけ開設しました。すると。
■女性(30代)
「仕事帰りで託児所に迎えに行ったところでした。学校の方に(選挙)当日行っていましたが、子どもがいるので、ついでにできるのはありがたいです。」
続々と、帰り道に投票する人たちがやってきます。
■金融関係・男性(60代)
「駅に告知があったので、便利がいいなと思って。」
■金融関係・女性(60代)
「きょうもし投票されない方でも意識が高まると思う。あ~と思って行かれる方もいらっしゃるんじゃないかな。」
投票のハガキが手元になくても運転免許証など身分証があれば投票できるため、飛び込みで投票にやってきた人もいました。2時間で87人が一票を投じたということです。
23日投開票の福岡県知事選挙には届け出順に、無所属で共産が支持する新人・吉田幸一郎氏(45)、無所属で自民・公明・立憲・国民・社民が推薦する現職・服部誠太郎氏(70)、無所属の新人・藤丸貴裕氏(48)、諸派の新人・新藤伸夫氏(76)の4人が立候補しています。
期日前投票は投開票の前日の22日まで行われます。期日前投票所は福岡県のホームページなどをご確認ください。