「仕事ができとらんらしいのと言った」町長がパワハラを謝罪 弁護士を入れた職場環境改善委を設置へ
福岡県吉富町の男性職員が、町長などからのパワハラを訴えて自殺しようとした問題です。町の第三者委員会がパワハラを認定したことを受け、町長が18日、会見を開きました。
■吉富町・花畑明町長
「(当該職員に)心配や不安を与えてしまったことに対しては大変、反省をして申し訳なく感じております。」
この問題は2023年9月、吉富町の20代の男性職員が、花畑明町長や上司から「パワハラを受けていた」という遺書を書いて自殺しようとしたものです。職員の命に別条はなく、現在も休職しています。
町の第三者委員会は、花畑町長が男性職員を町長室に呼び出し、業務態度などに関して直接、指摘や指導を行った言動をパワハラと認定しました。
一方で、町長の言動と職員が自殺を図ったこととの因果関係は認められないとしています。
■花畑町長
「『仕事ができとらんらしいの』と言ったと思っております。(直接指導したことについて)管理職の依頼を受けてやりましたので、当初は適切だと思っておりましたが、今となっては適切ではなかったと思っております。」
吉富町では今後、弁護士などを含めた職場環境改善委員会を設置し、再発防止に取り組む方針です。