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災害時にどう行動する? 中学生220人が『マイ・タイムライン』作りを体験 福岡市

2023年10月24日 19:30
災害時にどう行動する? 中学生220人が『マイ・タイムライン』作りを体験 福岡市
福岡市の中学校でマイ・タイムライン作り

災害への備えです。10月24日、佐賀県の保育園で大雨被害に向けた園児たちの避難訓練が行われました。一方、福岡市の中学校では先日、防災サイトを使った『マイ・タイムライン』作りの講座が開かれました。災害時にどのような行動をとるか、事前に決めておくというものです。

■先生
「今からトヨタ紡織の体育館に避難をします。」
■園児たち
「はい。」

避難訓練をしたのは、佐賀県神埼市の仁比山保育園です。4歳から5歳の園児21人が大雨被害を想定して約600メートル離れた避難場所まで歩きました。

■石田旭昇アナウンサー
「こちらの学校では、生徒一人一人がタブレットを使って、マイ・タイムラインを作成しています。」

一方、福岡市城南区の城西中学校で行われたのは、防災行動計画『マイ・タイムライン』を作る授業です。

講師は福岡市地域防災課の職員で、市がことし5月に開発したサイトを使って1年生約220人が体験しました。

『マイ・タイムライン』とは、大雨や台風が発生したとき「どのタイミング」で「どのような行動」を取るかを一人一人が決めておくもので、いざというときに落ち着いて安全に行動できるようにするのが狙いです。

作成サイトでは5つのステップの質問に答え、シートを完成させていきます。

まず、ハザードマップで地域の災害リスクを確認し、避難場所と、そのタイミングを考えます。家族の連絡先や非常用の持ち出し品を記入したら、いつ・誰が・何をするのかを決めていきます。

■城西中学校・西田淳一 校長
「家族を避難誘導できたりとか、家族の中でそういうこと(防災)を考えていく発信源に子ども達がなってくれたらなと。」

■生徒
「いろいろ調べられるのが、ウェブのいいところだと思う。」

■生徒
「(家族)みんなで共有して、いざとなったときに避難できるようにしたいです。」

城西中学校では防災学習で学んだことを今後、地域住民に発表することにしています。

改めて、『マイ・タイムライン』の作り方です。

まず、ハザードマップで災害リスクを確認します。避難先やタイミングを決め、非常用持ち出し品の確認と、いつ・誰が・何をするか質問に沿って記入し、独自の行動計画をつくっていきます。

例えばステップ2の『避難先を決める』では、選択肢が多く用意されていて、災害に合わせて選ぶこともできます。

パソコンやスマートフォンにデータとして残せるため、いつでも確認できます。

福岡市は積極的に活用してほしいと呼びかけています。

最終更新日:2023年10月24日 19:47