【何が】町長のパワハラを訴え課長が死亡 町長「打ち合わせのなかで本当に残念な結果に」パワハラは否定
佐賀県吉野ヶ里町の課長だった男性が、町長によるパワハラを訴えたあと死亡した問題についてお伝えします。4日、町の区長会の会長が町議会に対し、原因の調査を要望しました。
■吉野ヶ里町 区長会・多良正裕会長
「どうぞよろしくお願いします。」
4日午前、佐賀県吉野ヶ里町の区長会の会長が、職員が死亡した経緯や原因の調査を求める要望書を町議会に提出しました。
要望書などによりますと、吉野ヶ里町の財政協働課長だった男性は去年4月、町の新庁舎建設について計画の甘さを指摘した際、伊東健吾町長から「お前は明日から他の部署に異動させる」と叱責されるなど、繰り返しパワハラを受けたということです。
男性は精神的に追い込まれ、うつ病を発症して休職し、町長からのパワハラを訴えましたが、町は調査の結果、パワハラに該当しないと判断しました。
男性は去年11月、副町長宛てに「自分の命に代えてでも訴える」という内容のメールを送った直後に死亡しているのが見つかりました。
■吉野ヶ里町議会・馬場茂議長
「パワハラが本当にあってこういう状況になったということであれば、われわれも真剣に取り組んで調査をしなければならない。」
要望書の提出を受けて、伊東町長はパワハラについて否定しました。
■吉野ヶ里町・伊東町長
「打ち合わせのなかで本当に残念な結果になった。私もただただ本当に残念でなりません。」
要望書では、男性が訴えていた町の財政計画についても明らかにするよう求めていて、町議会は議会運営委員会を開き、今後の対応を検討することにしています。