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交通死亡事故が「激増」福岡県警は取締りを強化 事故防止のポイントは「早く気づく・気づかせる」

2024年1月11日 18:14
交通死亡事故が「激増」福岡県警は取締りを強化 事故防止のポイントは「早く気づく・気づかせる」
「早く気づく・気づかせる」ために

ことしに入り福岡県内で発生した交通死亡事故をまとめました。まだ11日目ですが、すでに8人のかた亡くなっています。福岡県警によりますと、年明け早々の死者数としては、ここ5年間で最も多いということです。死者の内訳としては、8人のうち6人が高齢者です。高齢者の事故を防ぐポイントは「早く気づく」「早く気づかせる」ことです。

県内の交通死亡事故の激増を受け11日、福岡市城南区梅林では、9日に単独事故が発生した現場近くで警察が取締りを行っていました。

■中村安里フィールドキャスター
「現場には花が手向けられています。またガードパイプは大きく湾曲し、事故の爪痕が残っています。」

軽乗用車がガードパイプに衝突し、乗っていた72歳の男性が死亡しました。

去年、福岡県内では、交通事故により、103人が死亡しました。そのうちの62人・6割が65歳以上の高齢者です。

■城南警察署・城戸善宗交通課長
「まだまだ暗い時間帯が多い冬の季節ですし、交通量がコロナ禍が明けて戻ってきているので、今まで以上に注意してもらいたい。」

■福岡県警・岩下剛本部長
「(去年の)交通事故発生件数・交通事故死者数はいずれも、前年から増加しております。」

ことしに入り、交通事故ですでに8人が命を落としていることに、福岡県警は危機感を募らせています。

■JAF福岡支部・城野衣里加さん
「交通死亡事故の統計を見ますと、65歳以上の方、横断歩道以外の道路を横断中に事故に遭われている方が約半数います。歩行者からは車が見えていますので、ドライバーからも自分は見えていると思いがちですが、実際ドライバーからは見えていなかったり、もしくは見えていても気づくのが遅れてしまったりすることがあります。」

事故を防ぐポイントは「早めに気づく」「早めに気づいてもらう」ことです。

■城野さん
「この時期、暗くなるのも早くなっていますので、ドライバーは早めのヘッドライトの点灯をお願いいたします。時間帯としては日没30分前の点灯が効果的です。歩行者に注意していただきたいことは、まずは視認性の高い服装、白っぽい服装であったり、夜間は反射材の着用などをしていただければと思います。そしてドライバーから見えているという思い込みに注意をしていいただきたい。」

交通死亡事故の“激増”に歯止めをかけるため、福岡県警は11日から2週間、取締りを強化するなど緊急対策を行うとしています。