「困った時はすぐに大人に伝えて」北九州市の小・中学校で終業式　冬休みも電話やSNSで相談受け付け　

福岡県内の多くの小・中学校で23日、2学期の終業式がありました。中学生2人が刺される事件が起きた北九州市の中学校では、校長が生徒に「冬休みでも不安があれば相談を」と呼びかけました。

14日に北九州市小倉南区のファストフード店で中学生2人が刺された事件を受け、被害者が通う中学校では23日も保護者が車で送迎したり、学校関係者が見守ったりする中で生徒が登校しました。午前9時から、2学期の終業式が行われたということです。

また、同じ北九州市の八幡東区にある尾倉中学校では、およそ200人の生徒が体育館で終業式に臨みました。式では高宮滋校長が今回の事件に触れ、暴力の卑劣さを非難した上で、不安があれば冬休み中でも相談してほしいと訴えました。

■尾倉中学校・高宮滋校長
「今後、あなたの身に危険が及びそうな時、何か困った時には、すぐに大人に伝えてください。」

■中学3年生
「同じ中学3年生ということもあり、とても怖い思いだったので、安全に気をつけて受験まで頑張りたいと思います。」

北九州市教育委員会によりますと、事件後、不安などの理由から欠席した児童・生徒は延べ1万人を超え、容疑者逮捕の翌日も478人が休んだということです。

北九州市の多くの小・中学校では24日から冬休みに入ります。

休み期間中も、電話やSNSで相談ができる「こころつながる相談窓口」を開設しています。誰でも相談が可能です。不安を少しでも感じている場合は、まずは相談してみてください。