【検察】マンション購入めぐり「虚偽の説明をして強く叱責され殺害」夫に懲役18年を求刑 小学校教諭だった妻を殺害して1か月にわたり放置した罪に問われた夫 殺人については無罪を主張 福岡地裁
福岡県久留米市で小学校教諭の妻を殺害し、遺体を放置した罪に問われている夫の裁判です。検察は夫に対し、懲役18年を求刑しました。
久留米市の無職・渡辺司被告(42)は去年9月、当時の自宅だった久留米市のマンションで、小学校教諭の妻・彩さん(当時35)の首を圧迫して殺害し、遺体をおよそ1か月間放置したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われています。
9日、福岡地裁で開かれた論告求刑公判で、検察は渡辺被告について、マンション購入をめぐり「被害者に虚偽の説明をしたことが原因で強く叱責されるなどして、殺害した」と指摘しました。
その上で「犯行態様は悪質性が大きく結果は重大で、遺族も厳罰を望んでいる」などとして、懲役18年を求刑しました。
彩さんの父親による意見陳述も行われ「死人に口なしが通る結果ではなく、正義ある判断を望みます」と求めました。
一方、弁護側は「被害者が自分で自分の首をビニール袋で絞めて自殺した可能性が高く、これを否定できるような証拠はない」として殺人について改めて無罪を主張しました。
死体遺棄の起訴内容については認めた上で、執行猶予付きの判決を求めています。
判決は21日に言い渡されます。