海中のヘリは数日以内に引き揚げへ「機体の不具合につながるようなものはなかった」7時間かけて運航会社を調査
長崎県壱岐市の沖合で6日に起きた医療搬送用ヘリコプターの死亡事故で、国の航空事故調査官は今後、数日以内に機体を引き揚げる見通しを示しました。
この事故は6日、長崎県壱岐市の沖合で、対馬空港から福岡市の福岡和白病院に患者を搬送していた医療搬送用ヘリが転覆しているのが見つかり、患者や医師ら3人が死亡したものです。
佐賀航空の事務所事故を受け、8日午前、ヘリを運航していた佐賀市の「エス・ジー・シー佐賀航空」に国の運輸安全委員会の航空事故調査官2人が入りました。
調査官は、およそ7時間かけて会社の運航管理や、事故機と同じ機種の機体の整備状況などを確認したということです。
■航空事故調査官
「機体の不具合につながるようなものはありませんでした。今後、機体の状況を見て、記録と合わせながら確認する作業になります。」
調査官は天候による影響はあるものの、今後、数日以内に機体の引き揚げが完了する見通しであることを明らかにしました。