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シリーズ『こどものミライ』 毎週ゴミ拾いを続ける5歳の男の子「100歳まで続けたい」

2023年8月18日 17:44
シリーズ『こどものミライ』 毎週ゴミ拾いを続ける5歳の男の子「100歳まで続けたい」
毎週ゴミ拾いを続ける5歳の男の子

子育てを取り巻く環境や子どもたちの成長を見つめるシリーズ『こどものミライ』です。福岡県糸田町で、5歳の男の子がほぼ毎週、ゴミ拾いを続けています。「100歳になるまで続けたい」と訴える男の子の思いに迫ります。

福岡県糸田町に住む法華津颯介くん(5)はこの日、朝7時ごろからお父さんの学さんと一緒に家の倉庫から道具を取り出していました。

■父・学さん(44)
「よし、行こうか。」

かごやトングなどをのせた台車を押して向かったのは、ゴミ拾いです。

■法華津颯介くん(5)
「ここが一番落ちている。ほら、あると思った!」

去年の10月から、颯介くんと学さんで、ほぼ毎週行っています。

■颯介くん
「紙があるよ。紙を捨てるんじゃないよ。」

家の周辺を少し歩くだけで、ところどころにゴミが落ちていました。

■颯介くん
「うえー!まじでここ多いな。」

山道には、ペットボトルなどのゴミが大量に捨ててある場所もあります。台車にあったかごは、一気に満杯になりました。

強い日差しが照りつけるなか、颯介くんはひたすらゴミ拾いを続けます。

■颯介くん
「ちょっとお父さん待って。」

約1時間で、7キロほどのゴミが集まりました。

■父・学さん
「自分に趣味が無かったから、ストレス発散によいみたいなので始めたんですよ。ただそれを続けていくなかで、颯介くんがすごく楽しんでやってるから、じゃあ楽しんでやるのが一番やねって、そこを一番大事にしている感じですね。」

学さんのふとしたきっかけで始めたゴミ拾いでしたが、颯介くんにとって、きっかけは、とてもシンプルな思いでした。

■颯介くん
「(ゴミを)捨ててほしくない。だって街きれいにしたいのに。」

そんな颯介くんたち、ただ、ゴミ拾いをしているだけではありません。

■YouTube動画
「そうくんとゴミ拾いチャンネル、レッツゴー!」

颯介くんの様子を動画にして、YouTubeにあげています。そこには、あるワケがありました。

■父・学さん
「大人が捨てたゴミを子どもが拾うというのを見て、なにか感じて、それをやめようかなとちょっと気づきになればいいかなと。」

“拾い続けるだけでは意味がない”

それでも、颯介くんはゴミを捨てることをやめてほしいという思いから拾い続けています。

■颯介くん
「(Q.ずっと続けていきたい)やりたい、やりたい。(Q. 何歳まで)ぼくが100歳になるまで。」