【横行】クルーズセンターから太宰府へ「白タク行為」の疑い　乗り場には行列でもタクシーが来ない現状も　福岡

国の許可を受けずに中国人旅行客を有料で自家用車に乗せた疑いで、中国籍の男3人が逮捕・送検されました。外国人観光客が増加する中、いわゆる白タク行為が横行しています。

■加藤雅大 記者
「ホアン容疑者の身柄が検察庁に送られます。フードをかぶっていて、表情をうかがうことはできません。」

4日、道路運送法違反の疑いで送検されたのは、福岡市南区の化粧品販売員、ホアン・ルイチェン容疑者（37）です。

ホアン容疑者はことし8月、ほかの中国籍の男2人と共謀し、福岡市博多区の中央ふ頭クルーズセンターで、中国人観光客の親子3人を、国の許可を受けずに有料で車に乗せ太宰府天満宮などに運ぶ、いわゆる「白タク行為」をした疑いです。

ホアン容疑者は「観光客を車に乗せたが、お金はもらっていない」などと話しているということです。

4日、中央ふ頭クルーズセンターを訪れると、中国からの観光客およそ1800人を乗せたクルーズ船がやってきました。

■山本竜誠 記者
「バスがずらっと並ぶ中、タクシーを利用する人もいます。」

個人グループでタクシーを利用して観光地に向かう人もいました。

■中国からの観光客
「ショッピングに行きます。観光のためにタクシーを利用する人は多い。一番便利だからです。」

乗り場に待機するタクシーがゼロになる場面もありました。九州運輸局によりますと、外国人観光客の増加にタクシーの供給が追いついていないということです。

その観光客を狙って、空港や観光地を中心に違法タクシーと疑われる行為が横行していて、警察や九州運輸局が警戒を強めています。