【今季最強寒波】積雪や凍結で事故など市民生活に乱れ 子どもたちは大はしゃぎ 福岡・佐賀
この冬一番の寒気が流れ込んだ九州北部では、24日も朝から雪となりました。雪や路面凍結の影響で事故も相次ぎました。
24日未明の北九州空港では、時折強い風にあおられた雪が路面にうっすら積もっていました。
この冬一番の寒気が流れ込んだ九州北部では、24日午前を中心に断続的に雪が降りました。
気象台によりますと、佐賀市では午前9時に4センチの積雪が確認されました。
また、冷え込みも厳しく、最低気温は添田町で氷点下3.2度、久留米市で氷点下2.2度など、福岡県内の4か所で今シーズン最低となりました。
■久留米市(60代)
「寒いのでがっちり着込んできた。パーカーの下はダウンなので。」
■福岡市(20代)
「結構寒い。マフラーが意味ないくらい。手袋も取ったらすぐ(手が)冷たくなって欠かせない。」
■福岡市(20代)
「少し前まで暖かかった。 10℃超えてくるような。それが急に寒くなったので、気温差でやられる。」
路面凍結が原因とみられる事故も相次いでいます。
■川崎直人記者
「現場はトンネルを出たすぐの場所です。トレーラーは中央分離帯を乗り越え、止まったままとなっています。」
24日午前3時半ごろ、北九州市門司区伊川の県道で、54歳の男性が運転するトレーラーが中央分離帯を乗り越え、何らかの理由で車道にいた男性をはねました。男性は、その場で死亡が確認されました。
死亡したのは、宗像市のトラック運転手・小山基明さん(46)です。
事故の影響で、現場周辺は約9時間半にわたり通行止めとなりました。
同じ門司区では、緩やかなカーブの坂道で2台の車が脱輪していました。
■脱輪した車の運転手
「タイヤが空回りしている滑った感じがした。『やばい』と思って少しブレーキを踏んだが利かずそのまま(脱輪した)。」
カーブに差しかかったときにスリップしたという男性は、通勤中の出来事だったといいます。
ロードサービスにも来てもらい、脱輪から約3時間半後、ついに無事、側溝から車を出すことができました。
■山本竜誠記者
「鳥栖アウトレットモールの近くです。雪の影響でスリップしたのでしょうか。道路から大きく外れ、トラックが横転しています。」
佐賀県鳥栖市では走行中のトラックがガードレールをなぎ倒し、道路脇の斜面に転落していました。
運転していた30代の男性にケガはありませんでした。
警察によりますと、路面凍結によるスリップの可能性があるということです。
JAF九州本部によりますと、福岡県と佐賀県では24日正午までにスリップや立ち往生など、雪や路面凍結に関連する問い合わせが179件あったということです。
交通機関にも乱れが出ました。
■吉村史織フィールドキャスター
「きょうは雪の影響で多くの高速バスが止まっているということで、券売機の画面を見てみると、ほとんどの行き先に×印が付いていて、切符が買えない状況になっています。」
西鉄高速バスは、多くの便が始発から運行を見合わせました。
■福岡市から唐津市へ
「いつも乗っているバスが出ていないので結構困惑している。」
■福岡市から長崎へ20代
「びっくりしました、長崎に勉強のため行くつもりだったが困った。大切な会議があるので、ほかのバスを待てるかどうか考えている。」
雪に大はしゃぎだったのはこどもたちです。寒さを吹き飛ばすように楽しんでいました。
■遊んでいた子ども
「めっちゃ楽しい。雪を投げるルールで鬼ごっこした。」
その一方、緊張した様子で雪の中を歩くのは受験生です。福岡西陵高校では24日、入学試験が行われました。試験開始はもともと午前中の予定でしたが、雪のため、午後1時に繰り下げられました。
また、福岡県内では小学校や中学校など87校が休校しました。
暖かい冬から一転、福岡・佐賀を襲った寒波で、慣れない雪に市民生活は翻弄されました。