SNS型ロマンス詐欺「ウクライナから荷物送る」女性名義のアカウントにだまされ・・・保険料名目で合計1346万円だまし取られる
福岡県芦屋町の男性がSNSで知り合った人物から「日本に行くから荷物を先に送りたい」などと持ちかけられ、その荷物の保険料や手数料として約1350万円をだまし取られました。
警察によりますと、去年12月、芦屋町に住む72歳の男性あてに、女性名義のアカウントからSNSでメッセージが届きました。
「ウクライナの戦地で医療関係の仕事をしている」とかたる相手に興味を抱いた男性は数回やりとりを続け、その中で「日本に行くから荷物を先に送りたい」と伝えられたことから、男性は「荷物を受け取る」と返信したということです。
するとことし1月、実在する運送会社をかたるアカウントから「マレーシアの国際空港で問題が発生している」「各国の安全輸送の性質上国連のテロおよび対麻薬証明書を提出するよう求められています」とのメッセージが届いたため、男性は「荷物の保険料」として指定された口座に約70万円を振り込みました。
その後も同じアカウントから「関西国際空港でいま保管されている」「当局から荷物を開けるよう要求されており荷物を開けないために250万円支払えるか」などのメッセージを受け、男性は先月9日まで11回にわたり、ニセの保険料や手数料としてあわせて約1350万円をだまし取られたということです。男性は荷物が届かないことを不審に思い、警察に相談しました。
警察は、会ったことのない相手からのお金などの要求は詐欺を疑い、すぐに家族や警察に相談するよう呼びかけています。