秋の行楽シーズン本番! 航空祭や"新幹線ふれあい"など無料イベントで各地にぎわう 福岡
秋の行楽シーズン本番を迎え、この週末各地でさまざまなイベントが開かれました。物価高が叫ばれる中、『無料』で楽しめるイベントに多くの人が集まりました。
10月15日、休日の朝にも関わらず長蛇の列ができています。お目当ては、福岡県芦屋町にある航空自衛隊芦屋基地で開かれた航空祭です。
戦闘機や練習機などの曲技飛行や、地上での展示が行われる航空祭は、航空自衛隊の活動を広く理解してもらおうと、年に1度、基地を一般開放して行われています。もちろん、入場無料です。
■川崎直人 記者
「会場は、ものすごくにぎわっています。 あたりを見渡すと人、人、人です。」
去年は約2万人でしたが、ことしは約3万5000人が会場を訪れて、“コロナ禍”前とほぼ同じ水準に回復しました。
練習機T-4のコックピットに乗ることができる体験は、なんと150分待ちです。某テーマパークにも引けをとらない待ち時間となっていました。
実際に操縦席に座った子どもたちに感想を聞きました。
■熊本市から(5)
「(Q. 乗り心地はどう?)気持ちいい。」
■福岡市から(小2)
「楽しかった。」
コックピットに座れる貴重な体験を、思い出の1枚として、写真に収めるなどしていました。
そして、この日の目玉は、アクロバット飛行チームのブルーインパルスです。
大空での見事な編隊飛行や、美しく広がっていく華麗な飛行、さらに、空にハートマークを描くなど高度な技術を披露し、多くのファンを魅了しました。
■福岡県鞍手町から
「(Q. 航空祭の魅力は?)迫力でしょうね。音とスピードと、素晴らしいですね。」
■福岡県飯塚市から
「迫力があるものを見られて、日常味わえないので楽しいですね。」
非日常的な空の祭典は、3万人を超える観客の胸に刻まれ、持参したカメラにも記録されたようです。
にぎわいは、福岡県那珂川市でも見られました。
■加藤雅大 記者
「新幹線と間近で写真を撮影しようと、多くの人でごった返しています。」
15日にJR西日本の車両基地で行われた『新幹線ふれあいデー』は、JR西日本が毎年開いているもので、ことしで32回目です。もちろん入場無料です。
会場には、線路の点検などを行い、見ると幸せが訪れるとされる『ドクターイエロー』も展示されました。イベントには、8万6000人の応募から当選した約1万7000人が全国から集まりました。
■加藤記者
「いま僕たちが綱引きで戦っているのは、新幹線です。」
新幹線と綱引き対決も行われました。1両の重さは40トンを超えます。
■参加した子ども
「新幹線ってかなり重い。新幹線ってかなり重い。」
それでも、みんなで力を合わせて引っ張りました。
■参加した子ども
「ちょっと疲れた。楽しかった。けっこう重たかった。」
一方、この日を特別な思いで待ち望んでいた人もいました。
■晴太郎くんの両親
「(Q. きょうはどちらから?)岡山市です。ずっと練習してきているから。自分で聞いたやつをずっとしゃべっているんですよ。」
将来の夢は『車掌さん』だという大上晴太郎くん(4)は、事前の抽せんで選ばれ、新幹線の車掌として車内アナウンスを読むことになったんです。
これまで自宅で練習をしてきたといいますが、すこし緊張しているようです。
夢にまで見た車掌の制服に袖を通して、いざ挑戦です。
■大上晴太郎くん(4)
「新幹線にご乗車いただきありがとうございます。」
無事、アナウンスすることができました。
中学生以下が入園無料の福岡市東区の海の中道海浜公園は天候にも恵まれ、15日は1万3000人が訪れました。
■児玉悠一朗 記者
「大きな影ができるほどの大きなクジラたちが空を泳いでいます、大迫力です!」
週末の2日間で行われた『うみなか凧揚げフェスティバル』は今回で5回目で、大きいもので全長30メートルの巨大バルーンカイトが空を舞います。
この日は9個のたこが空を舞い、最高で上空200メートルまで上がった巨大バルーンカイトは訪れた人たちを魅了していました。
■訪れた子ども(3)
「大きい。」
■訪れた子ども(3)
「クジラかわいい。」
今回この巨大バルーンカイトを飛ばしたスポーツカイトクラブAiAiの今山博臣さんに話を聞きました。
■スポーツカイトクラブAiAi・今山博臣さん
「(海の中道ならではの)海の生物ですね。それを大空に泳がせたいという気持ちがあった。大空にクジラもしくはマンタが泳いでいるところを観客に見ていたただいて、喜んでいただけるとうれしい。」
また、たこ作り体験も無料で楽しめます。
■参加者
「(Q. あれ何かいたの?)アンパンマン!クジラより高いかも。」
子どもたちは、自分のたこに好きな絵を書き加え、できあがったたこを飛ばして広場を駆け回っていました。