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4歳児水難 海水浴での浮き具使用に注意 風で沖に流される危険性増す

2024年7月31日 17:44
4歳児水難 海水浴での浮き具使用に注意 風で沖に流される危険性増す

福岡市東区の海水浴場で7月30日、4歳の子ども2人が沖合に流され、このうち1人が意識不明の重体となっています。流された2人が乗っていたのが、『フロート』と呼ばれる浮き具は、海で使う場合に注意が必要です。

福岡市東区の志賀島海水浴場から7月30日、「陸から200メートルくらい先に流されているようだ」と通報がありました。

警察によりますと流されたのはいずれも4歳の男の子と女の子で、海に落ちた状態で救助されましたが、男の子は意識不明の重体です。

仕事仲間の大人9人と、その子ども5人で遊びに来ていた海水浴客のうちの2人だったということです。

■救助の状況を目撃した男性
「奥側に浮輪 ボートというか 簡易ボートみたいなものがひっくり返っていて 漁船か何かが出て救助に行って」

流された2人は、鳥の形をした『フロート』と呼ばれる浮き具に乗っていました。

『フロート』が風によって、どれだけ流されるのかを検証した動画です。

風速2メートルから4メートルの時に『フロート』を海に浮かべると、大人が追いつけないスピードで沖合に流されていることが分かります。

強い風ではありませんが、海上保安庁などによりますと『フロート』は一般的な浮輪よりも立体的で風を受ける面積が大きいため、流される危険性が増すということです。

7月30日の水難事故で、福岡海上保安部の職員が現場に到着した時の風速は7メートルでした。

海上保安庁は子どもが海でフロートなどの浮き具に乗る場合、大人が決して手を離さないように呼びかけています。