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【中継】飯塚事件の弁護団「新旧の証拠を真摯に検討する姿勢を放棄…裁判所の使命に反する」即時抗告の方針 

2024年6月5日 11:56
【中継】飯塚事件の弁護団「新旧の証拠を真摯に検討する姿勢を放棄…裁判所の使命に反する」即時抗告の方針 
福岡地裁前から中継(5日午前11時半すぎ)

福岡県で32年前、女の子2人が殺害された飯塚事件で、すでに刑が執行された元死刑囚の2度目の再審請求について、福岡地方裁判所は5日、裁判のやり直しを認めない決定を出しました。中継です、元木さん。

はい、きょう午前10時、裁判所の決定文を見た弁護団は少しうつむき、厳しい表情を見せました。

飯塚事件は1992年、福岡県飯塚市の小学1年の女の子2人が誘拐・殺害され、県内の山中に遺棄されたものです。

久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚は一貫して無実を主張しましたが、殺人の罪などで死刑が確定し、2008年に刑が執行されました。久間氏の妻が3年前、福岡地裁に2度目の再審を申し立てていました。

争点となったのは、事件当日、女の子2人を最後に目撃したとされた女性の証言です。

去年11月の尋問で女性は「女の子2人を見たのは別の日だが、事件の日に目撃したと調書に書かれた」と話し、当時の供述内容をみずから否定していました。

福岡地裁は「捜査機関が無理に記憶と異なる調書を作成したとは考えられない。また女性の証言は理由なく変遷している」として「女性の証言は信用できない」と判断し、再審請求を退けました。

この決定を受け、弁護側は「新旧の証拠を真摯に検討する姿勢を放棄していて、裁判所としての使命に反するもの」として、即時抗告する方針を示しました。

以上、福岡地裁前からお伝えしました。