北朝鮮“軍事偵察衛星”打ち上げ 福岡県の対応は 通報期間前実施に国際ルール順守求め
北朝鮮は21日夜、弾道ミサイルの技術を用いた“軍事偵察衛星”を打ち上げ、国営メディアが22日朝、「成功した」と報じました。
日本政府は打ち上げ直後、沖縄県を対象に避難を呼びかける『Jアラート』を出し、福岡県の担当者も情報収集に追われました。
22日付の『労働新聞』には、暗闇の中、ロケットが炎を吹き出し上昇する様子を捉えた写真が大きく掲載されました。金正恩総書記が打ち上げに立ち会った様子も確認できます。
北朝鮮メディアは“軍事偵察衛星”の打ち上げに成功したと報じていますが、日本政府は慎重に分析を続けています。
打ち上げ直後の21日午後10時46分、沖縄県には避難を呼びかける『Jアラート』が出されました。
その後、ロケットの通過が確認され、警戒は解除されています。航空機や船舶の被害は確認されていないということです。
■平石千夏 記者
「県内の市町村に被害がないかなどの確認が行われています。」
福岡でも21日夜、緊急で危機管理担当の職員5人が県庁に集まり、県内の市町村や漁業関係者などと連絡を取るなど、情報収集に追われていました。
■福岡県防災危機管理局・武藤秀輝 企画監
「実際の影響が出ていない、というところを確認している。」
北朝鮮が事前通報した期間は22日からでしたが、実際には通報した期間より前に打ち上げを強行しました。
福岡県の担当者は、通報期間に入る直前で態勢を取っていたため大きな混乱はなかったとする一方、北朝鮮には国際ルールを順守するよう求めたいとしています。