『秋の有田陶磁器まつり』26日まで開催 イチョウ色づくなか焼き物以外の魅力も
木々が色づく町でゆっくりと器選びを楽しめそうです。焼き物の里として知られる佐賀県有田町で、恒例の『秋の有田陶磁器まつり』が始まりました。
樹齢千年の大公孫樹が鮮やかに色づく中、22日に始まった『秋の有田陶磁器まつり』には、有田焼の窯元など約180店が参加しています。
店舗や軒先には茶碗や皿などの焼き物が並び、この期間だけの割引価格で販売されています。
おととしと去年は新型コロナウイルスの感染対策をして、来場者に検温を呼びかけていましたが、ことしはようやく通常開催となりました。
■佐賀県内から
「年を忘れて遊んでおります。仲良しの方を誘ってまいりました。」
1か月ほど前からは有田を訪れる外国人観光客も増えてきたといいます。
■オーストラリアから
「(有田焼は)とてもユニークね。」
■有田観光協会・岩﨑信介さん
「お買い物もしながら、町歩きもしながら、食べ物もおいしく食べていただいて、楽しく秋の有田を満喫していただけたら。」
期間中は、日本の磁器発祥の地とされる泉山磁石場が一般公開されます。
■阿部まみアナウンサー
「期間中、普段は立ち入れないこのエリアまで入ることができ、石の魅力を間近で感じることができます。」
磁器の原料・陶石を掘った跡が残っていて、有田焼を支え続けた歴史に触れることできます。
町歩きのムードを高めてくれる、着物のレンタルもできます。
3日前までに予約すれば80着以上の中から好きなものを選び、専属のスタッフが着付けをしてくれます。
『三邦堂本店』には、和装にも似合いそうな有田焼のアクセサリーが販売されていました。
■三邦堂本店・大坪香奈さん
「(有田焼を)身近に感じていただけるデザインを考えたり、値段もお手頃にしております。」
町内22の飲食店では、この期間だけの限定メニューも味わえます。
■店員
「お待たせしました。」
■阿部アナウンサー
「わ~華やかなメニューですね。」
■店員
「有田焼の器を使った限定ランチメニューです。」
『ごどうふ』は有田の郷土料理で、にがりではなく葛やでんぷんで固めた豆腐です。
■阿部アナウンサー
「豆のこうばしい香りがふわっと鼻にぬけます。通常の豆腐と比べて、もちもちしています。」
ほかにも『ごどうふ』をカリッと揚げた『ごどうふカツ』や伊万里牛のローストビーフなど、地元ならではの味と有田焼のコラボが楽しめます。
紅葉に彩られた町の散策と、個性豊かな焼き物を楽しめる『秋の有田陶磁器まつり』は、11月26日まで開かれています。