年末年始どう過ごす?「長く・遠くに・お金をかけて」国内旅行の予約は好調 福岡
ことしも残り1か月を切りました。年末年始の予定はもう決まりましたか。新型コロナの5類引き下げ後、初めて迎える年末年始とあって、昨シーズンよりも旅行需要が高まっています。一方、海外旅行については円安の影響でハードルが高くなっています。
まもなくやってくる年末年始、どう過ごすか、もう決まりましたか?
■30代
「実家が秋田なので秋田に帰ります。新幹線を取ろうと思ったら結構埋まっていて、コロナ禍明けだと感じました。」
■20代
「ユニバに行こうかなと思って久しぶりに。やっとコロナも落ち着いたから行こうかなと思っています。」
■60代
「みんな移動するようになったので、引きこもっていても自分たちだけ遅れてしまう感じがして、そういうこともきっかけになって、旅行している感じもありますね。」
旅行大手のJTBは5日、今シーズンの年末年始について旅行動向調査の結果を発表しました。
国内と海外を合わせたすべての旅行人数の推計は2858万人で、昨シーズンからおよそ130万人の増加。コロナ禍前の4年前のシーズンに迫る水準まで回復しています。
また、1人あたりの旅行費用の推計は国内で4万1000円と過去最高に、海外では22万2000円となりました。
背景には、物価高に加え、旅行意欲の高まりがあるようです。
調査では「昨年の年末年始より旅行日数を増やす」「より遠方へ旅行したい」「より旅行にお金をかけて豪華に過ごす予定」と答えた人が、逆の回答をした人を上回りました。
ことしは「長く」「遠くに」「よりお金をかけて」旅行したいという人が多かったということです。
福岡市の旅行代理店、アドツーリスト天神営業所でも、年末年始の予約は好調だといいます。
■アドツーリスト天神営業所・堀江雅子所長
「これまで行けなかった分、また5類引き下げで、人の目も気にせずに行けるということで、旅行需要が増えたと感じる。」
予約件数は先月は前の年の126%に、今月は前の年の140%にまで増えているということです。
中でも人気は、国内旅行です。
■堀江所長
「夏からテーマパークが人気。家族で旅行する人が増えている。ことしこそは海外をと考えている方がいるが、実際料金的なことを聞くともう少し考えようかなと。値段が以前と比べると高騰しているところに懸念があるようですね。」
円安などの影響で海外旅行を諦める人もいる中、今シーズンは“日にち分散型”旅行の傾向があるといいます。1泊2日の国内旅行を2つ組み合わせるなどして、旅行を満喫する人も増えているということです。
JR西日本によりますと、年末年始の新幹線の予約は12月30日午後の下り便や、来年1月3日午後の上り便など、例年混雑が予想される時間帯はかなり予約が埋まってきているということで、早めの予約を呼びかけています。
また、ことしから12月28日から1月4日は新幹線のぞみの自由席がなくなり、全席指定席になりますので注意が必要です。
年末年始の新幹線は、多くの人が利用する「繁忙期」は指定席特急料金が200円追加されます。
さらに今年度からは、特に激しい混雑が見込まれる「最繁忙期」が新たに設定されました。指定席特急料金が通常よりも、400円プラスとなります。
カレンダーを見ますと、12月28日と31日、年明け1月2日と5日が「繁忙期」、12月29日と30日、1月3日と4日が「最繁忙期」に設定されています。
ここをずらして、年末であれば27日以前、年始であれば1日か6日以降にすれば、通常の料金で乗車できます。
JRとしては追加料金を導入することで利用日を分散させ、混雑を緩和する狙いです。