【判決】漫画家「ねこクラゲ」被告に執行猶予付きの有罪　裁判官「これからはうっかりでは済まされないので気をつけて生活して」　福岡地裁

人気漫画「薬屋のひとりごと」の作画を担当する漫画家の女が脱税の罪に問われた裁判です。福岡地裁は24日、女に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、福岡市南区の漫画家、池田恵理香被告（36）です。池田被告は「ねこクラゲ」のペンネームで人気漫画「薬屋のひとりごと」の作画を担当しています。

判決によりますと、池田被告は、2019年からの3年間でおよそ2億6000万円の所得があったにもかかわらず、期限までに確定申告をせずに所得税4700万円あまりを脱税しました。

福岡地裁の武田夕子裁判官は「目の前の仕事やプライベートを優先させ事務作業から逃げ続けた結果」と指摘しました。

そして、池田被告が修正申告と納付を済ませていることも考慮し、懲役10か月、執行猶予3年、罰金1100万円の判決を言い渡しました。

裁判官は最後に「これからはうっかりでしたということでは済まされないので、いろんなことに気をつけて生活してください」と池田被告を諭しました。