「市民が運び屋に仕立てられる」GWの薬物・金の密輸を防ぐ インバウンドが増え摘発が増加 門司税関
覚醒剤などの不正薬物や金の密輸を防ごうと北九州市で25日、税関と警察が市民に協力を呼びかけました。新型コロナの収束で人の往来が増え、密輸の摘発件数は増加しています。
北九州市門司区のJR門司港駅では25日、税関や警察などからおよそ20人が参加して、通勤や通学で駅を利用する人たちに不正薬物や金の密輸防止を呼びかけるチラシを配りました。
税関では5月12日までを取締り強化期間としてキャンペーンを展開しています。
門司税関によりますと、去年1年間に摘発した覚醒剤や大麻などの不正薬物の密輸は24件で、前の年から11件増えました。
また、おととしはなかった金の密輸は去年1年間で25件摘発しました。
税関は、新型コロナが収束しインバウンドが増えたことが摘発増加の要因の一つだと見ています。
■門司税関 監視部・田原賢治管理課長
「最近の密輸の傾向は、一般の市民が運び屋に仕立てられるという状況がある。これからGWなので、国民の皆さんはそういったものに惑わされることなく旅行を楽しんでもらえたら。」
門司税関では、密輸に関係がありそうな情報があれば提供してほしいと呼びかけています。税関密輸ダイヤルは0120-461-961で24時間、受け付けています。