大牟田病院の職員4人の虐待を認定「倫理観の欠如」「介護技術が劣っていた」病室・入浴介助・排せつ支援で9人の入院患者を虐待 福岡
福岡県大牟田市の大牟田病院で、複数の職員が障害がある入院患者に性的虐待を繰り返していた問題です。福岡県は23日に会見を開き、男性職員4人が9人の患者に対し、性的、身体的、心理的な虐待を行っていたと発表しました。
■福岡県障がい福祉サービス指導室・和田 秀幸 室長
「病室であったり、入浴介助の場面、 排せつ処理の支援の場面であったり。共通しているのが、倫理観の欠如や介護技術が劣っている。」
国立病院機構 大牟田病院では2021年ごろから、複数の男性職員が障害のある入院患者らに対し、下半身を触るなどの性的虐待を繰り返していたとして、ことし5月、会見を開き謝罪しました。
福岡県は23日午後、会見を開き、通報を受けた自治体の調査の結果、4人の男性職員が20代から70代の男女9人の患者に対して虐待行為を行っていたと発表しました。
虐待行為を行った4人は看護師や介護士で、患者と1対1の状況で、胸を触ったり、おむつ交換の際に下半身を執拗にのぞくなどの性的虐待を行っていました。
さらに頭をたたいたり、痛がっているのに腹部のマッサージを続けるなどの身体的・心理的虐待も行っていました。
■福岡県 福祉労働部・山田 晶子 次長
「障害のある方に対する人権尊重の意識が欠けていた行為が認められた。そういった事実がすぐに発見できなかった病院の体質というものについても、少し課題があるのではないかと受け止めております。」
福岡県は今後、病院が提出する改善計画が実施されているか確認するとしています。