ガソリンと同じく値上げ見込みの重油 今が旬“イチゴ”の生育にも影響 福島県
燃料価格をめぐっては、今が旬のイチゴの生育にも影響が及んでいます。燃料を安いうちに買いだめたり、使う量を抑えたりと、農園も対策に追われています。
二本松市の「まるなかファーム」です。燃料を使ってビニールハウスを暖め、22種類のイチゴを育てています。
実ったイチゴはパックで販売したり、イチゴ狩りを楽しんでもらったりしています。
■まるなかファーム 遊佐憲雄 社長
「(イチゴの生育で大事なのは)やっぱり温度」
おいしいイチゴにするためには温度管理が重要で、そのため、ハウスの暖房は欠かせません。
その燃料となるのが、重油です。ガソリンと同じく、政府の補助金が適用されています。
■まるなかファーム 遊佐憲雄 社長
「(1リットルあたり)7~10円くらいは上がるので影響がある」
補助金の額が少なくなると、重油の価格が上がるとみられ、そうなると当然、負担が増えてきます。
農園では、イチゴの生育シーズンにおよそ1万3000リットルの重油が必要で、前年のいまごろは4500リットルの重油を仕入れていました。
しかし今年は補助金の縮小を見越して、8000リットルを買いだめしたといいます。
このほか、燃料の節約対策としてビニール製のカーテンを使って、保温したり、気温を見ながら重油の量を抑えたり工夫しています。
今のところ、燃料費の支出が1割ほど増えると見込んでいますが、「お客さんの負担にならないように…」とイチゴ狩りの料金は変えずにいきます。
■まるなかファーム 遊佐憲雄 社長
「オープン前に値段も公表してますので上げることは基本的に考えていないですし、今年はとりあえず据え置きでいこうかなと思っている」