実物を初公開 福島第一原発で採取の燃料デブリ 茨城県の施設で成分や構造を分析
茨城県の施設では、福島第一原発で採取された燃料デブリの分析が進められていますが、その様子が報道陣に公開されました。
特殊な部屋の中でロボットが掴んでいるこの透明な容器。
中央にある小さな物体は、福島第一原発で採取された「燃料デブリ」です。実物が公開されるのは初めてです。
2024年11月、福島第一原発2号機では、事故の後、初となる燃料デブリの取り出しが行われました。
取り出した重さ約0.7グラムの燃料デブリは、その後、茨城県の施設に輸送され、含まれる成分や構造など、分析が進められています。
■JAEA 荻野 英樹 技術主幹
「(燃料デブリを)測定することでウランのような含有物があることがわかってきているのでそういうところが成果。今後、半年から1年くらいかけて結果をまとめて成果を公表していきたい」
採取された燃料デブリは複数の施設で分析が行われ、原子炉内の状況の推定や取り出し工法の検討などにいかされます。