米の相場占う“大俵引き” 今年は豊作…米価の上昇…どっち!?・福島
会津坂下町では14日、2025年の米の相場を占う奇祭「大俵引き」が行われました。
2025年はどんな結果になったのでしょうか。
気になるところですが、米の相場といえば、依然として市場の米は高値が続いています。
影響を取材しました。
引き合う大俵は重さ5トン!赤い鉢巻きの東方が勝てばコメの値段が上がり、白鉢巻きの西方が勝てば豊作になると言われる会津坂下町の「奇祭 大俵引き」です。
この行事も2025年で「400回目」。
雨が降るなかですが、遠いところで大阪からの参加者も混じって114人の引き手たちが豪快に俵を引っ張ります。
果たして、その結果は…?「西方、白組の勝ち!」
2025年は白い鉢巻の西方の勝利。
つまり「豊作になる」ということです。
■新潟県魚沼市からの参加者
「福島の方の熱い声援もあって福島を感じれたので良い祭りだと思う」
■参加者(兼業農家)
「いっぱい米がとれるように頑張って草刈ります」
豊作になればうれしいですが、米がたくさんとれて、そしてもう少し米の値段が下がってくれればな…という消費者の声も聞こえてきそうですね。
米の値段は高止まりが続いています。
総務省の最新(23年11月)の消費者物価指数によりますと、米類の価格は、前の年の同じ月と比べて6割以上も63.6%上昇。
比較可能な1971年以降で最も高い上昇率となり、依然、家計を圧迫しています。
この状況に頭を抱えているのは飲食店も同じです。
取材したのは福島市にある「おにぎり専門店」
川俣町の「コシヒカリ」など県産の米を使っていますが…
■onigiriya にこまる渡邉 美恵子 店長
「30キロで3千円は上がった」
1月の米の仕入れ価格は2024年の11月と比べて約4割も上がったというのです。
■onigiriya にこまる 渡邉 美恵子 店長
「お米もそうだけど、海苔などもじわじわ値上がりしていたので、最後にお米がガッと上がって、メニューなどを工夫しなきゃいけなくなって」
店は2023年11月に、おにぎり一個あたり20~40円ほどの値上げに踏み切りました。
そうはいっても日本人の主食である「米」。
米を食べられることの感謝を忘れず、企業努力は続きます。
■onigiriya にこまる 渡邉 美恵子 店長
「金額もそうだけど、収穫量が減るのが一番怖い。手に入らなくなるのだけはは避けたい。皆さんに食べていただける価格帯を維持したい」