「前年の収穫量が少なかった」県内でもコメ不足 福島
県内ではひと足早くコメの収穫が二本松市で行われました。いわゆる「早場米」ですが、おコメをめぐっては、今、ちょっと困った問題が起きています。
二本松市にある渡辺年雄さんの田んぼでは「五百川」と呼ばれる早場米の収穫が始まりました。今年も厳しい暑さの影響が心配されましたが、田んぼの水や肥料の管理を徹底し、おいしいコメに仕上げたといいます。収穫された「五百川」は 8月30日から市内の樽井商店で販売されます。ただ、おコメをめぐっては今、ちょっと困った問題が全国で起きています。こちらは、福岡県北九州市のホームセンター。食品売り場では?
■ホームプラザナフコ小倉南店 山下 慶店長代理
「こちらが、お米売り場になります。ふだんは5キロとか、10キロとかがこれくらいの高さまであるんですが…。今は見ての通り」
おコメが品薄となっていました。影響は福岡だけではなく、佐賀県の鳥栖市でも!「鶏肉」と「錦糸卵」が楽しめる名物の「かしわめし」を販売するお店では…お弁当の隣に、「かしわトースト」という新商品が置かれていました。実は、この商品の開発のきっかけも…
■中央軒・児玉隆二社長
「なかなか、お米屋さんがお米が入りにくくなっているって言っていて。お米がなくなったら、どうしよう…」
コメ不足にあったんです。
「令和の米騒動」とも呼ばれる、今回の事態。県内のスーパーでは?
■旬や鮮兵衛(郡山市)代表社員 鈴木晃博さん
「もともと、こちらの商品をこの売り場で販売していたんですが、現状品物がないということで違うものを置いて売り場を埋めている状況です」
やはり、コメが品薄となっていました。郡山市のこちらのスーパーでは、農家から直接、コメを仕入れていますが今は、入荷が難しく、コメを販売できていない状況です。人気商品であるお弁当やおにぎりのおコメは何とか確保しているということですが、販売用のコメは、先月の末からまったく入荷がないといいます。
■旬や鮮兵衛(郡山市)代表社員 鈴木晃博さん
「やはり前年の収穫量が少なかったというのが一番大きな要因かなと思う」
去年の猛暑や水不足などによる不作。さらにはコメの消費拡大と、様々な要因が重なり、今回のコメ不足は起きたとされています。農林水産省は「決してコメの在庫がなくなっているわけではなく、これからは新米も出回り始めるので安心してお米を購入して欲しいとしています」