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【全国で被害が急増】 SNS型投資詐欺の手口とは

2024年5月24日 19:15
【全国で被害が急増】 SNS型投資詐欺の手口とは

全国で急増している、SNSを利用した投資詐欺の被害。一見すると儲かっているように表示される偽アプリの存在など、犯行の巧妙な手口を取材しました。

■広島県警サイバー犯罪対策課 倉田泰行 警部補
「県警では(偽の)アプリの情報を入手しましたので見ていただこうと思います」

捜査員が示した投資アプリの画面。資産が増えているようなグラフも確認できます。

■広島県警サイバー犯罪対策課 倉田泰行 警部補
「SNSなどで対面することなく知り合った相手に投資を勧め、投資名目で金銭をだまし取るものがSNS型投資詐欺」

県内では今年に入り、111件、約14億円にのぼる被害が確認されています。県警は24日、則包本部長が被害の拡大を食い止るよう警察署長に指示しました。

詐欺の手口はこうです。SNS上に表示された「投資に関する広告」。ここにアクセスすると、多くが通信アプリの「LINE」に誘導され、犯人から投資話を持ち掛けられます。犯人は、「投資アプリ」をダウンロードするよう指示します。

■広島県警サイバー犯罪対策課 倉田泰行 警部補
「そのアプリが実は偽物で、あたかも儲けが出ているような表示がされるため、被害が拡大していく。」

実在する本物のアプリと、偽のアプリを比較しました。本物はダウンロードする際、アイコンが回転しますが、偽物はバーが横に伸びていくだけ。さらに…

■広島県警サイバー犯罪対策課 倉田泰行 警部補
「通常であればこのアイコンをタップすればアプリが起動すると思うのですが、このアプリはこれだけでは起動せず、設定画面に入って、いくつか手順を踏まなければ起動しない」

こうした手順も、犯人はLINEで丁寧に教えます。アプリをダウンロードする際、公式ストアを経由しているかどうかも偽物を見分けるポイントです。

■広島県警サイバー犯罪対策課 倉田泰行 警部補
「SNS上の投資の広告を安易に信用せず、『必ず儲かる投資はありえない』と意識していただければ」

巧妙な手口で近づいてくる犯人。安易なもうけ話にはのらないのが一番です。
【2024年5月24日 放送】