JR貨物に立ち入り検査 保有する全ての列車を停止させ検査
JR貨物が車両整備のデータを改ざんしていた問題で、国交省は広島にも立ち入り検査に入りました。JR貨物は保有するすべての列車を止め検査するとしています。
■久保田栄作 記者
「現在午後1時です。国交省の職員がJR貨物広島車両所に入っていきます。これから安全管理体制などの確認を始めるものとみられます」
広島市東区の「JR貨物広島車両所」に立ち入り検査に入ったのは国交省の職員5人です。発端は2024年7月に山口で起きた貨物列車の脱線事故。列車の車輪の軸が折れているのが見つかり、原因を調べていたところ、社員の申告で車輪を組み立てる際のデータの改ざんが発覚しました。JR貨物は9月10日に会見し、事故を起こした車両以外にも全国3か所で少なくとも2014年ごろから同様の不正があったことを発表。安全が確認されるまで不正車両を使用しないとしました。
■JR貨物 担当者
「失っている輸送力を戻すためには早期に検査を進めて復旧させたいところですが、具体的なスケジュールについてはこれからしっかりと考えていきたい」
さらにJR貨物は9月11日午前から保有するすべての列車を止め、検査すると明らかにしました。9月11日中の再開を目指しているということです。国交省は調査結果などをもとに行政処分なども含め厳正に対処するとしています。
【2024年9月11日 放送】