“原爆孤児”のお好み焼き店が閉店 折り鶴に込めた平和と感謝のメッセージ 広島
「ネバーアゲイン つなぐヒロシマ 折り鶴プロジェクト」です。
原爆で母を失い、孤児となった女性のメッセージです。
59年間 鉄板の前に立ち続けてきました。
お好み焼きの「KAJISAN」を営む 梶山敏子さん(83)です。
10月で店を閉めることにしました。
■梶山敏子さん
「さみしいと言えばさみしいし、ほっとしたと言えばほっとした。59年してから悔いはないです」
梶山さんは3歳の時に父親を病気で亡くし、4歳で母親を原爆で亡くしました。
その後同じ原爆孤児だった昇さんと結婚しました。
■梶山敏子さん
「好きで結婚したわけじゃないけど、すすめられてよかったです。当たりだった」
お好み焼き店を切り盛りし、家計を支えてきました。
愛され続けてきた 地域の味・・・
しかし、体力の限界を感じ今月で店を閉めることに・・・
■梶山敏子さん
「出会いが楽しかった。ふれあいとか 出会いとか。8月6日に毎年来てくれる人がいた。原爆の話を聞きたい人には焼きながら話をしたり、(原爆孤児の)生い立ちをはなしていた。ようがんばったねと 若い人も お年寄りも ほめてくれた」
梶山さんが、折り鶴に込めたメッセージは。
■梶山敏子さん
「私たちが原爆にあったころから考えると今は平和だと思います。世界では戦争しているところがいっぱいあるみたいですが、平和な世の中が続きますようにの願いを込めて」
(2024年10月4日放送)