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政府が「備蓄米」の放出を発表 生産者の反応 広島

2025年2月14日 18:09
政府が「備蓄米」の放出を発表 生産者の反応 広島

米の不足と価格の高騰を受け政府は流通不足への対応としては初めてとなる備蓄米の放出を発表しました。今後の行方を懸念する県内の生産者を取材しました。

■ライスファーム藤原 藤原博已 社長
「あるものしかないですから。うちも足りないかなという感じ」

三次市内で66ヘクタールの水田を管理するこちらの農家では去年秋に収穫したコメの在庫が不足しています。夏の高温の影響で収穫量が減ったこともありますが、要因はそれ以外にも。

■ライスファーム藤原 藤原博已 社長
「今回は特に今まで取引のなかったとことろか県外の業者からも米はないですかと問い合わせを頂いた。正規の流通業者以外のところが 米を集めておいて市場原理なものですからなかったら値段が上がってきますのでそれを目的に集められていると聞いている」

こうした事態を受け、政府は去年収穫したものを中心に21万トンの備蓄米を放出すると発表しました。3月末から4月にかけて店頭に並ぶ見通しです。

一方で、流通量が増えれば価格の下落も予想されます。すでに燃料費の高騰などで大きな影響を受けているだけに、生産者にとって悩みはつきません。

■ライスファーム藤原 藤原博已 社長
「多い米を出してしまうと価格の波がギャップが来てしまうので安定した価格になるような調整役として備蓄米を上手に使ってほしい」

一人ひとりの生活に影響がある「日本の主食」をめぐる問題。政府には慎重なかじ取りが求められます。

【2025年2月14日放送】

最終更新日:2025年2月14日 18:57