世界的パティシエ 広島生まれのフルーツとコラボチョコレート
2月14日のバレンタインデーが近づくにつれ店頭でチョコレートを目にする機会も増えてきました。
そんななか、ことしも世界的なパティシエが、県内の特産品を使った限定のチョコレートをつくりました。使われたのは、広島生まれのあのフルーツです。
広島市中区の福屋八丁堀店で始まったチョコレートの祭典、「ショコラショー」。国内外から約40のブランドが集まりました。なかでも注目は世界的なパティシエ辻口博啓シェフが手掛けた福屋だけで手に入るコラボチョコレートです。2019年から続くこの企画。特徴は広島県産の食材とのコラボです。これまで、フルーツや洋酒のほか、牡蠣や醤油といった意外な組み合わせも。そして今回は…シャインマスカット!大粒でみずみずしい実とパリッとした歯ごたえが人気の品種です。
■辻口博啓シェフ
「きょうよろしくお願いします」
辻口シェフが視察に訪れたのは残暑厳しい8月の福山市沼隈町でした。雨が少なく日照時間が長い気候はマスカット栽培に適しています。
■辻口シェフ
「広島生まれだったんですね。知らない人多いんじゃない?広島でシャインマスカットが生まれたってこと」
シャインマスカットは2006年東広島市安芸津町にある国の試験場で誕生しました。沼隈町で栽培が始まったのは2009年。現在は82戸の農家が年間約550トンを出荷し県内一の産地となっています。
■辻口シェフ
「めちゃくちゃうまそうこのシャインマスカット。色艶めちゃくちゃいいですね」
お味は…。
■辻口シェフ
「ん~濃いですね味わいが。皮がはじけてブドウの果汁が口の中で広がって。これはうまいな」
おいしさに触発され、さっそくアイディアが浮かんできたようです。
■辻口シェフ
「チョコレート全部混ぜるんじゃなくて中にジュレのような状態で入れても面白いのかなとか」
■生産者 横井和也さん
「チョコレートとブドウっていうのをあまり聞いたことがなくて、沼隈のシャインマスカットでしていただけるのがさらに楽しみ」
そして完成したのがこちら!こだわったのはカカオと、シャインマスカットの味のバランスです。
■辻口シェフ
「あまりにもカカオ分が高くなってしまうとどうしてもシャインマスカットの味わいが消えてしまうし、カカオのパーセンテージを随時変えながら何回も試作をして、今ある33%というものにたどり着いたんですけど、その部分が一番苦労した点」
手に入れた人は…。
■購入した人
「この時期に買っているが、いつもおいしいので今年も買ってみようかなと。地元の物を使っているのですごくいいと思います」
スイーツ界の匠が自ら産地に足を運び、試行錯誤で生み出した「ここだけの」チョコレート。広島の食材とどんなハーモニーを奏でたのでしょうか?
【2025年2月4日放送】