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建築家・山本理顕さん「プリツカー賞」を受賞 広島市西消防署を設計

2024年3月6日 17:28
建築家・山本理顕さん「プリツカー賞」を受賞 広島市西消防署を設計

全面ガラス張りのひときわ目立つ建物。実は消防署です。この広島市西消防署を設計した建築家・山本 理顕さんが建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞に選ばれました。2000年の落成式で山本さんは建築のコンセプトを語っていました。

■山本 理顕さん
「この場所で常に24時間外から見る目がある見ることができることは地域の方にとって非常に安心感を与える」

広島市西消防署は地上8階、地下1階の吹き抜けでその空間を利用して隊員の救助訓練をできる構造になっています。署長室もガラス張りで訓練の様子を見ることができますが、署長の仕事ぶりも隊員から見られる構造です。展示ロビーもガラス張りです。昭和40年代に使われていた消防服やヘルメットがガラス張りの床に展示されています。プリツカー賞はこれまでに安藤忠雄さんらが受賞し日本人としては山本さんが9人目です。

■広島市西消防署 奥田 将史 副署長
「西消防署としましても大変うれしく受け止めています。こちらの庁舎のコンセプトは消防の日常を市民の皆様に見ていただき一層の安心感を与えることがコンセプトになっています。今後も山本理顕さんの思いを引き継いでこの庁舎を大切に使用していきたいと思っています」

広島市西消防署は平日、予約なしで見学できます。

【2024年3月6日 放送】